Perfume
『STAR TRAIN』
2015年10月28日(水)発売
結成15周年&メジャーデビュー10周年のアニバーサリーイヤーに突入しているPerfume。10月31日に公開されるPerfumeにとって初のドキュメンタリー映画の主題歌が“STAR TRAIN”である。
詞曲を手がける中田ヤスタカが、初めて真正面から明確にPerfumeの物語を書いた曲として既に報じられている。『ロッキング・オン・ジャパン』12月号(10月30日発売)のロングインタヴューでも、3人が初めて「レコーディングする前に歌詞を見て泣いた」と口を揃えている、まさにアニバーサリーに相応しい曲だ。
12年半前、何の保証もなく、ただPerfumeを信じる力を原動力に広島から上京した3人。人が集まらず、光を見失いかけたときでも、ひとりでも誰かが応援してくれるなら、そして、この3人なら大丈夫と突き進んできたPerfume。今ではたくさんのファンに囲まれたとても幸福な状況があるが、ライヴにひとりでも来ることの難しさを知っているからこそ、3人は常にスタートラインに立つ気持ちでもって、挑戦を重ね、ファンの期待に応え、Perfumeをさらに輝かせようとする。
シングルとしては、珍しくスローで硬質なサウンドデザインでもって、そのPerfumeの物語が、堂々と一歩一歩紡がれていく。1フレーズが発されるごとに、そのたくさんの涙と笑顔の光景が降り注いでくるようだ。Perfumeの15年がそのまま曲になったような特別さを宿している。
先日行われたアニバーサリーワンマンでは、アンコールで3人が向き合い、これまでの15年間の映像が流れる中、初披露をした。3人は、本当に幸せそうで、誇らしげだった。“ポリリズム”や“Dream Fighter”のように、この先も何度もこの“STAR TRAIN”によって、3人もファンも多大な勇気をもらうことになるだろう。
カップリングの、メンバーお気に入りのキュートなCMソング“TOKIMEKI LIGHTS”、そして初回限定盤には初期の人気曲“イミテーションワールド”が初収録と、Perfumeの夢と未来を広げるかけがえのないシングルだ。(小松香里)