【今週の一枚】Mrs. GREEN APPLEの新アルバム『Attitude』でなぜ大森元貴は「生きる」ということの全貌を描き切ることに挑んだのか?

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Mrs. GREEN APPLEはこれまで2枚のミニアルバムと3枚のフルアルバムを発表しているが、表題曲が入っているのは初めて。4thフルアルバム『Attitude』の序盤に収められた“Attitude”は、これまでミセスが創造してきた新しきポップミュージックの流れを汲む、アップテンポなリズムと、カラフルな音色と、美しいメロディがぎゅっと詰まったサウンドデザインだが、そこで大森元貴(Vo・G)は、社会を憂い、自虐すら漂わせ、音楽を鳴らす意味を叫んでいる。

『ROCKIN'ON JAPAN』2019年11月号に掲載されている大森のインタビューで詳しく語られているが、様々な色合いを持つ楽曲が世に放たれたことで、Mrs. GREEN APPLEの名は多くの人が知ることとなった。それにより、ミセスの楽曲を、ここでできるだけ多くの聴き手に正しく突き刺す必要が生じた。それはなぜか。大森が、音楽を作ることで生かされているからだ。自らの分身でもあり、想いの塊でもある楽曲は、誤解され、濃度を失うことがあってはならない。そこで、思想が100%注入されたような楽曲“Attitude”を作ったのである。言わば「ミセスの説明書」的な曲を冠した、全17曲というミセス史上最大のボリュームのアルバムは、強い必然性の元に生まれた。その想いのディティールについては、アルバム『Attitude』を聴いて確かめてほしいが、小学生で曲作りを始め、自らがイメージするバンドでメジャーデビューするためにメンバーを集め、多くの人に力を与える楽曲を作り続けてきた大森、そして、その意志に引っ張られ、共鳴し、切磋琢磨し、成長し続けてきた、若井滉斗(G)、山中綾華(Dr)、藤澤涼架(Key)、髙野清宗(B)の4人。『Attitude』は、この新星5人によるひとつの大きな到達点であることは間違いない。(小松香里)
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