夢じゃない、ハイスタが帰ってきた!シングル『ANOTHER STARTING LINE』を早速聴いた!

夢じゃない、ハイスタが帰ってきた!シングル『ANOTHER STARTING LINE』を早速聴いた!

Hi-STANDARDが新作をリリースした……って、あのハイスタ? そう問い掛けたくなるくらい、夢の中にいるようなニュースである。しかし、紛れもなく今日レコードショップに『ANOTHER STARTING LINE』は並んだのだ。何の前触れもなく。リリースとしては、2011年に「AIR JAM 2011」で復活してからは初めて、遡れば2000年にリリースされたEP『Love Is A Battlefield』以来、実に16年ぶりとなる。

昨年末に3本のイベントに立て続けに出演してからは、「よりコンスタントに活動していくのか?」なんて淡い期待は抱いていたが、まさか新作が届くとは思っていなかった。しかも今作には、4曲もの新曲が収録されているのだ。1曲目の“Touch You”は、カラッとした男臭いナンバー。ほんとにハイスタ? というぼんやりした気持ちで再生したキッズの目を、一気に覚ます勢いに満ちている。2曲目は表題曲“Another Starting Line”で、これぞハイスタ! と叫びたくなる胸キュンのメロディと美しいコーラスワーク、そして今のハイスタだからこそ生み出せたような深い切なさが心に染みる。何と言っても歌詞が秀逸。このメッセージを放つために今作をリリースしたのではないか、と思えるほどだ。全編を書きたいくらいだが、あえて抜き出すなら――《ノスタルジーには浸らないよ/もっとやるべきことがあるから/正しいことをするのに時を選ぶ必要はないんだ》(和訳)。インタビューやMCだけではなく、歌詞でこのメッセージを聴けたことが、最高に嬉しい。そして、ハードなリフが炸裂する3曲目“Nothing To Lose”、ライブで知らないキッズたちと肩を組んでオーオー歌いたくなる4曲目“Rain Forever”へと続いていく。4曲だけれど、言葉もメロディもサウンドも、全てにおいて、まるでアルバムのような流れと重量感が味わえる一枚になっている。

ほんとに、ほんとに、ほんとにハイスタが帰ってきた。今、改めてその喜びに打ち震えている。まだ全く気持ちも状況も整理出来ないけれど、ここにある4曲は揺るがない真実だ。おかえりなさい、そして、再び世の中に希望の音と言葉を降らせてくれて、ありがとう。(高橋美穂)
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