「神」が再び降臨する! マイケル・シェンカー・グループ(以下MSG)の来日公演が決定した。2022年11月21日、22日、24日に東京、大阪と計3公演を行う。
2018年にはマイケル・シェンカー・フェストとして、彼の偉大なるキャリアを支えてきたゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリー、ドゥギー・ホワイトのボーカリスト4 人を迎え、ライブ自体も大盛況を博したのは記憶に新しい。2020年3月にも来日公演が組まれていたものの、コロナ禍で公演直前に中止を余儀なくされたため、実に4年ぶりの来日となる。
今年5月にMSG名義でニューアルバム『ユニヴァーサル』を発表した絶好のタイミングでもあり、新作からのナンバーにも期待したいところだ。とはいえ、今ツアー名は『Michael Schenker’s 50th Anniversary Universal ‒ JAPAN TOUR 2022』と題されている。マイケルのキャリア50周年(!)の軌跡を追う形となり、あっと驚くレア曲も飛び出すのではないだろうか。
1972年にスコーピオンズのファーストアルバム『恐怖の蠍団』に弱冠17歳で参加したマイケル。そうした彼の出発点から現在地までを繋ぐ究極のベストアルバムの様なセットリストを妄想してしまう。そう言えば、新作のジャケット写真では宇宙船に乗ったマイケルが描かれていた。まさしく、時空を跨ぐ“神の領域”に入ったと言っても過言ではない。
今回の来日はレインボーでも卓越した歌唱力を発揮し、MSGの新作でも堂々たるメインボーカルを担ったロニー・ロメロ(Vo)がフロントマンだ。直近だと、MSGはフランス最大級のメタルフェス『Hellfest 2022』に出演(6月19日)し、オフィシャルにて約50分のステージがフルでアップされている。そこではいきなり名インスト“イントゥ・ジ・アリーナ”~UFO時代の名曲“ドクター・ドクター”に雪崩込む最強の幕開けで、神も叙情的なギターソロを惜しげもなく披露。
そのパフォーマンスを観る限り、11月の来日公演はさらに脂が乗った、MSGの集大成を堪能できそうだ。 (荒金良介)
マイケル・シェンカー・グループの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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