本日、このブログの週間アクセス数が出てきたんだけど、1位は土曜日に羽鳥がアップしたこのエントリー(http://ro69.jp/blog/rockinon/80278)でした。
アクセスしていただいた方、ありがとうございました。
で、とにかくすごいのは、リンク先にあるゲストリスト。
ビースティーズ、ブラー、レニクラ、コートニー、マドンナ、マリマン、パール・ジャム、ブラピ、REM、U2って……。
で、ふと思ったんだけど、自分もこのライヴを観ている。
当時は大学4年生で、夏休みを利用して、東海岸に住む友達の家に1週間ぐらい遊びに行ったんだけど、その時に観た。
ライヴはソールドアウト。それでも入ろうとして、会場の前で粘るファンが大勢いたのを覚えている。
自分達はダフ屋から買ったんだけど、日本の高額な来日チケット代に慣れていたから、あまりボラれた感じはしなかった。
とにかく『OKコンピューター』で世界を震撼させたばかりのレディオヘッドなわけで、ニューヨーク公演におけるこのゲストリストも納得できる。
ライヴの内容もわりと鮮明に覚えている。
前座はティーンエイジ・ファンクラブ。
『ソングズ・フロム・ノーザン・ブリテン』を出したばかりで、確か、この日の前にニューヨークの有名レコード屋、Other Musicでインストア・ライヴを観た。
ライヴはまあ、TFCらしい、よれよれでいい感じだったが、とにかくレディオヘッドの凄まじさには敵うわけもなく、確かこのライヴあたりから、それまで大好きだったTFCと距離を感じ始めたような。
で、レディオヘッドだが、会場の音響があまり良くなく、音が割れることもあったが、とにかく音量が半端なく、それだけに圧倒される感じ。
トム・ヨークたちもすごくノリノリで、確か「ニューヨークで歩いてると有名人にしょっちゅう出会うよね。今日も歩いてたら、自転車に乗ってるルー・リードとすれ違ったよ」というようなジョークをかましていた。
今思うと、豪華ゲストに対するサービス、または皮肉だったんだろう。
自分としては”エアバッグ”や”パラノイド・アンドロイド”をやっと生で聴けたことに興奮し、それらの曲が演奏されては、その完成度に衝撃を受けまくっていたんだけど、周りのアメリカ人のファン達が曲が終わるごとに「クリ〜プ!」ってコールしていたのがしんどかった。
そして、実際に”クリープ”をやったんだけど、歌をほとんど観客に任せて、そこにマイクを向けて「やれやれ」と苦笑いするトムの顔が印象に残る。
もう、この頃からロックのオーソドックスなストラクチャーからの脱却は始まっていたのだ。
16年前のライヴなのに、今でもその刺激は忘れられない。
すみません。ついつい思い出にふけてしまってダラダラ書いてしまいました。(内田亮)