自らのルーツを掘り下げていくミュージシャンは多い。そうした試みはたくさんの成果を生み出してきたが、熱心なファン以外には「ちょっと難しい作品だな」と感じさせるケースもよくある。要するに、ルーツ探訪の結…
5000枚限定のミニ・アルバム。前作はスティーヴ・アルビニのスタジオ(EAS)での録音だったが、今作はROVOの益子樹がエンジニアを務めている。益子の起用は『Flora』以来だが、徹底して情緒性を排したメタリックな…
08年に登場し、そのフロントマン、ドナルド・カミングスの存在感によって新世代NYカルチャーのアイコンと化したザ・ヴァージンズ。インディ・ロッカーのヒップスター化は珍しいものではないが、本国ではテレビド…
前作『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』にも《君》という言葉が掲げられていたが、それは今作の《君》とはニュアンスが違うように思える。特定の《君》への思いを発端に、金井が自分自身を曝け出した前作に…
極めてクオリティの高いエレクトロニック・ポップで、2010年のUKにおいて「発売週に最も売れたデビュー・アルバム」に認定された『ハピネス』から約3年ぶりとなる、待望のセカンド。マンチェスターで結成された彼…
1st e.p.『虚言者が夜明けを告げる。僕たちが、いつまでも黙っていると思うな。』から4ヶ月。早くも届いた2nd e.p.が本作だ。女性ふたり組という可憐なイメージと、楽曲が発する痛みの感覚が合わさって、なんだか…
手放しで最高と言える部分と、そうでない部分が同居している。楽曲に関しては素晴らしい。アイディア、方法論、演奏、サウンド・プロダクションとも、整合性やバランスを求めるというよりは故意に均衡を崩したよう…
“しゃかいのごみのうた”がネットで話題を呼んでから巷をざわつかせているHAPPY BIRTHDAY、会心の2ndアルバムが誕生! きさ(Vo・G)とあっこ(Dr)のふたり組が結成当初から一貫して歌っているのは、恋する乙女…
常に批評的なスタンスをもってロック、そして世の中を見つめ、その特異性をずばりと言い当てた作品を作り続けてきたアーティスト、それがデヴィッド・ボウイだ。フォーク時代も、グラム時代も、アメリカ時代も、ベ…
日本には素晴らしいロックバンドがたくさんいるが、NCISの何が最高かって、誰も歩かないロックバンドの王道を正面切って突っ走るところだ。歌がかっこいい。演奏がかっこいい。この2点を純粋に、最大の力でまっと…
USではジャンル問わず去年の年間ベストで上位を獲りまくっていた怪物アルバムの国内盤(やっと出た!)で、緻密すぎる情報量のラップのきちんとした邦訳を読めるのが嬉しすぎる。そこには「ギャングの街の優良児」…
尾崎世界観の書く歌詞はカオティック。色んな人の色んな感情が、本来組み合わせちゃいけないピースで構成されている。“社会の窓”に関しても、「あたし」はとても複雑な感情を抱いている。大好きだったバンドがオ…
トレント・レズナーが、NINではない場所から新たな音楽の創造に向かうにあたり、企画モノ的な「女性シンガーのプロデュース」ではなく、「最も近い距離にいる異性+最も信頼できる仲間2人とのバンド」という体制…
1stアルバム『SIX PACKS』や2nd『PINKIEY'S ROCK SHOW』収録曲はもちろん、インディー時代のシングル曲も網羅。Hermann H. & The Pacemakersのキャリアをコンプリートする21曲に、新曲(!)“OEM”を加えた全22曲…
ネット上で公開されたときにも話題となったシガー・ロスらしい企画だ。12人の人々に同予算で曲から連想した作品を自由に制作してもらうというアルバム『ヴァルタリ〜遠い鼓動』連動企画のDVDで16トラック+メイキ…
FOUR GET ME A NOTSが自らの殻を打ち破る素晴らしいロックアルバムを完成させた。やはりフォゲミは行儀よくメロコアに収まるバンドではなかった。全編英語詞で機関車のごとく猛烈なビートで突っ走り、美メロを駆使…
毎度のことだが、まだこれほどの音源があったことに驚かされると同時に、隠れテーマとして中途半端な形で出ていたものの修復といったマニアックな視点もあってじつにスリリングな“新譜”だ。 念のために書いて…
3人編成で始動したアルバム『STAR』から一年半。当初は、3人でも想像以上にフジファブリックしてる!という感想に留まっていたのだが、それから3度のツアーをはじめとしたライヴを目撃するうちに、そういう問題で…
ハイプだと言いたいなら言えばいいじゃないか。と、パーマ・ヴァイオレッツの初来日公演を観て興奮した身としては思わずそう言いたくなる、最高のアルバムである。昨今、デビュー作だからこそ磨き抜かれたアルバム…
ロック・ファンには昔から判官贔屓なところがあって(まあインディー・ファンほどじゃないけどね:笑)、ヒット曲を連発するバンドはなかなか「シリアスに語られ」なかったりする。エレクトリック・ライト・オーケ…
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