アレンジの細部にまでわたって大量のアイディアが詰め込まれていると思える瞬間もあるし、「基本の音だけ」というくらいシンプルに感じる瞬間もある。ザ・ストーン・ローゼズやフランツ・フェルディナンドなどの自…
2009年に結成し、10周年を迎えた女王蜂。最高傑作と謳われた前アルバム『Q』の続編として約2年ぶりにニューアルバム『十』をリリースする。ノンタイアップだった前回と比較するまでもなく話題性が抜群。アニメ『ど…
1曲目の“18?”からシリアスな曲調で、しかしメロウに《どうして夢を見るの? 何世紀経ったって/未だわかっちゃいない事だらけなのさ》と聴き手に突きつける今作は曲の全てにクエスチョンマークが付けられた、そ…
焦り、怒り、苛立ち、悲しみ。そんなやり場のない感情を音楽の燃料にして突っ走っている。言うなればBLUE ENCOUNTの音楽のおける原点と動機を明確に提示した6曲入りミニアルバムと言っていい。それは己の進むべき…
菅田将暉の最新曲“まちがいさがし”は、名前のない感情にかたちを与えてくれるような楽曲だ。《まちがいさがしの間違いの方に/生まれてきたような気でいたけど》――ピアノの伴奏にのせた寂しげなフレーズで歌い…
フジテレビ系『ラジエーションハウス』主題歌として注目を集めている“Remember Me”。キャッチーなメロディで明日への前向きな気持ちを歌っている。MAN WITH A MISSIONの場合、英語詞の時と日本語詞の時でサウン…
2008年に動画投稿サイトで活動を開始し、昨年から10周年イヤーに突入しているそらるがデジタルリリースした『アイフェイクミー』。シリーズ累計500万部を突破する人気漫画の実写化『映画 賭ケグルイ』の主題歌とし…
緑黄色社会といえば、peppe(Key・Cho)が奏でる華やかなピアノのフレーズを武器にしたキラキラとしたポップソングが持ち味……そんなパブリックイメージを覆すような新作EP『幸せ -EP-』が到着した。タイトルトラ…
昨年9月にリリースされたメジャーデビュー作から約8ヶ月でリリースされる7曲入りミニアルバム。今作で新たなスタッフチームと合流し、レコーディング環境も再編したとのこと。その影響もあってか前作よりも音が削…
ラブソング、青春賛歌、応援歌から、遊び心たっぷりのダンスナンバーまで、これまでゆずは様々なテーマで楽曲を作り続けてきた。そんなゆずの楽曲のなかでも、とりわけ「命」を扱った楽曲には、力強い生命力が漲り…
結成10周年の昨年、初の武道館公演を成功させたNCISのニューシングルは、新たに設立した自主レーベル〈Silver Sun Records〉からの第1弾となる。カップリングは2013年のアルバム『REVOLT』収録曲“Bog”のリメイク…
山村隆太(Vo)が歌唱時機能性発声障害の治療に専念するため、2017年12月から活動休止期間に入ったflumpool。今年の1月に活動を再開した彼らの新曲“HELP”は、山村が抱いたに違いない葛藤が生々しく反映されてい…
作品ごとにくるくると戦い方を変えるlukiのディスコグラフィーは実におもしろい。言い換えれば、lukiは表現スタイルを切り替えても常に戦い続けているということだ。昨年リリースのフルアルバム『ACTRESS』は、モ…
椎名林檎自身もオフィシャルライナーノーツで「全ての収録曲は唄い手を含む演奏家への当て書きのつもり」と語っている通り、宮本浩次/櫻井敦司/トータス松本/向井秀徳/浮雲/ヒイズミマサユ機やツアーバンド=…
身を削る痛みよりも、命の輝きを放出する至福の2日間であった。以前のMY FIRST STORYは触れると壊れそうな繊細な感情表現が目に付いたけれど、今は断じて違う。昨年7月から行われていた「S・S・S TOUR 2018」ツア…
全27曲67分のサイケデリックでコズミックな内面への旅。これがデビュー以来13年で急激に進化してきたフライローの鮮やかな現在形だ。 フライング・ロータスことスティーヴン・エリソンの、4年7ヶ月ぶりの通算6作…
今年結成10周年を迎えるパスピエにとって、約2年ぶりのフルアルバムとなる『more humor』。「モアユーモア」と読むタイトルは、言葉遊びにも思えるリズミカルできれいな音感が気持ちいいし、ユーモラスでポップな…
昨年末からのツアー『Penguin Go a Road 2018-19「WILDに行こうぜ!」』を成功のうちに終えたPENGUIN RESEARCH。彼らの約8ヶ月ぶりのシングルは、TVアニメ『ゾイドワイルド』の第4クールOPテーマ。同じく『ゾイド…
ミニアルバム『HEROES』やシングル『DREAMIN’』を通して、ko-hey(G・Cho)加入後のハイパー&メタリックなパンク極限進化感を体現してきたNAMBA69の、約4年5ヶ月ぶりとなる2ndフルアルバム。難波&ko-heyによる…
一昨年の『スリープ・ウェル・ビースト』は個人的年間ベスト10に楽勝で入る傑作だったが、日本ではもうひとつ伸び悩んでいる。なぜ届かないのか。確かにアーティスト写真を見てると、このオッサンたちがこれほど…
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