ダイナミックなストリングスと骨太なバンドサウンド、そして全編がサビのようなメロディがぶわーっとスピーカーから溢れてくる1曲目“Starting Over”を聴いただけで、先行シングル『Carry On』のインタビューで…
“陽炎”“X”“I Pass By”“帰り路をなくして”“ラストメロディー”“蛍”と、すでに全11曲中6曲のカードが明かされていたとはいえ、約2年ぶり・移籍後2作目のアルバムでそれらの楽曲が編み上げるストーリ…
片や直立不動でガスマスク、片やユニセックスなくねくねダンス――そんな両極端なソングライターの才能が拮抗する、凶暴かつエレガントな革新的エレクトロユニット、ソフト・バレエ。実は今年結成20年を迎えた電気…
たとえば《オラ オラ オラ オ》の太古の祭囃子の如き掛け声でアルバムの幕を開ける“ジャングル・ジャミン”にしても、《毎秒が伝説》(“グリセリン・クイーン”)、《命はいい 記憶だけは 守ってくれ 鉄カブ…
昔、スラッシュ・メタル四天王というのがあったが、メタリカ、アンスラックス、メガデス、スレイヤーの4バンドの中で最も音楽的に一貫しているのはこのスレイヤーだろう。一時は全体的にテンポを落としたアルバム…
07年リリースの1stアルバム収録曲が米人気ドラマ「グレイズ・アナトミー」の挿入歌に使用されるなどし、じわじわと知名度を集めてきたスウェーデン出身のザ・マリー・オネッツ。1stで色濃かったニュー・ウェイヴ…
いわゆる「テムズ・ビート」と呼ばれたシーンのなかで台頭してきたホロウェイズだが、3年ぶりのセカンドは「いままでの全部ナシ!」と力強く言い切るような、生まれ変わったといってもいい大転機作。そもそもテム…
自分が生で体験したライブを、積極的に映像で観ることはあまりないのだが、それでもこのライブは絶対にもう一度観たいと、もう、観終わった瞬間からもどかしいほどに思った。五感、もとい全身全霊かけても掴めない…
こんだけ好き放題やっちゃったら、あとが大変だろうに。と余計な心配やらおせっかいすら焼きたくなるくらいに、とことん「好き」を詰め込んだアルバムだ。こってりとハードロック/メタルなリフやギター・ヒーロー…
二ヶ月連続シングル・リリース第二弾。前作『CANDY』がエロエロ&変態フェティッシュな「堕天使・堅」だとすると、清楚なメッセージの癒し系バラードである本作は「大天使・堅」バージョン。純愛映画の主題歌にふ…
くるりのデビュー10周年を記念した初のトリビュート・アルバムには、松任谷由実や奥田民生、曽我部恵一といった先輩ミュージシャンから、andymoriやanonymassといったニューカマーまで16組が参加。キセルや田中知…
まず声だ。ざらついた粒子とミルクのようななめらかな液体が薄く何重にも折り重なったような質感。幼児の心の柔らかさと、老人の心の襞の複雑さが合わさったような、性別さえないような領域にある存在感。草野マサ…
07年にブルックリンのオペラハウスBAMで行われた伝説のイベント『THE BQE』。オーケストラのスコアを書き、フラフープ・ダンサーを従えて、彼が撮影した映像を上映しながらのパフォーマンス。目撃できなかったファ…
サマーソニックでのライブが想像以上に素晴らしかったエレクトロ・ロックの新星、デルフィックの日本デビューEPがいよいよリリースされる。バンド形態でデジタルなサウンドをやっているというスタイル自体は別段…
魂を売り渡さずにパンクをやる。今、それがどんなに難しいことかは言うまでもない。ポップ・パンクが主流を占めるようになって以降は、「ファンのために」「ファンの目線で」といったエクスキューズが横行し、業界…
異様なまでの耳ざわりのよさと、生温かさと、それでいて刺々しくて痛々しいボーカル、そして音がやんだ瞬間に夢幻のごとくすべてが消え失せてしまうような儚さ。言ってしまえば、この世のすべてに失望して、ひたす…
フレーミング・リップスの新作。と事前に聞かされなければ、おそらく一聴には誰もそうだと気づかないのではないか。いや、たとえ聞かされたとしても俄かには信じ難いかもしれない。リップスといえば、あのカラフル…
最高にポップでキャッチーな音楽と、どこまでもアメリカンな笑いを提供するボウリング・フォー・スープが、「パーティしちゃってゴメンナサイ」とこれまた期待を裏切らない新作を作り上げた。今年で結成15周年、彼…
フライング・ロータスによる昨年の傑作アルバム『Los Angeles』からは、外部プロデューサーが多数リミキサーとして参加した「L.A. EP」シリーズが12インチで3作リリースされたのだが、これが需要にまったく追いつ…
バカテク・アコギのSSWとしてデビュー直後から話題となっていたニュートン・フォークナーの2作目。昨年のインタビューで、前作『ハンド・ビルト・バイ・ロボッツ(ロボットによる手作り)』のタイトルは機械で作…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。