すでに古今東西ほとんどの名盤はデラックス・エディションやボックス・セットでリイシューが完了済みだと言っていい。今後もハイレゾ化やマルチ・チャンネル化の余地は多少あるとはいえ、新鮮な興奮をもたらしてく…
敬愛する某音楽家に「え、Official髭男dism聴いたことないの!?」と、やや呆れ気味に迫られ、その場で聴かせてもらったのが本作だった。で、すぐに一筋縄ではいかないポップミュージックをクリエイトするその音楽家…
前作『プラス・マイナス』(15年)のツアー中は曲を書きまくったと、ヨーナス(Vo/G)は言う。その高いテンションを活かし、前作から2年という、彼らとしては短い期間で新作を完成させた。アイディアを温め、寝か…
ピンク・フロイドとジミヘンとイエスとウータン・クランを高速遠心分離機にかけ、グルーヴとサイケデリアを丹念に抽出して楽曲に注ぎ込んだようなビート感。ギター・ミュージックの影響を多大に受けつつギター・サ…
3曲4バージョン入りミニアルバム。1stアルバム『D.A.N.』での葛西敏彦に代わり、レコーディングエンジニアは半野喜弘、大橋トリオなどを手がけた早乙女正雄、ミックスエンジニアはサカナクションでも知られる電子…
大阪寝屋川発のガールズバンド、yonige。スペースシャワー列伝ツアーに抜擢されるなど注目を集める彼女たちの最新作はそのセンチメンタルな魅力が爆発している。焦燥感と疾走感の溢れるシンプルなロックサウンドに…
赤い公園が歌う「恋と嘘」に纏わる曲なんて絶対に良いに決まってる!と信じて疑わずに聴いた結果、最初の一音で早々にやられてしまった。例えば自分が男で、この曲を女の子に歌われたら即惚れる。そしてつかれた嘘…
サマソニ出演も決まったチャーリーXCXの新ミックステープ。今年初頭には本人の口からリリースがほのめかされていたものだが、どうやら制作中の3枚目のオリジナル・アルバムの作業に行き詰まってこれを作ったらしい…
この2月に『フューチャー』と本作を2週連続でリリースし、両方でUSチャート1位を奪取してしまった。『フューチャー』はサウスサイドやゼイトーヴェンら同郷アトランタのプロデューサー陣が深く関わった、王道にし…
現行メンバー4人が揃ったのは1年ほど前の話で、日々真剣そのものの姿勢で一枚岩バンドとしての活動に取り組んでいるという話を聞かせてくれたことがあったけれど、本当にメキメキと力を伸ばしていることがわかるシ…
オリジナルとしては実に6年ぶりのニュー・アルバム『8』の完成が伝えられたインキュバス、その先行シングルがこの“ニンブル・バスタード”だ。彼らのラスト・アルバムになってもおかしくなかった、収束感の漂う前…
2年半ぶりの新曲である。6月発売予定のニュー・アルバム『メロドラマ』からの先行シングル・カットで、プロデュースと共作は、テイラー・スウィフトを手がけたジャック・アントノフ。アルバムの詳細はまだ不明だが…
14年のFIFAワールドカップ開会式出演と『グローバリゼーション』リリース以降、次回作をほのめかしてきたピットブルの3年ぶりの新アルバム。15年にリリースされたシングル“フリーク”は前作までのエレクトロ・ポ…
タイトルを知って「おや?」と驚いた。「みんなでのし上がっていこう」みたいなMCをしたり、《仲間とこじ開ける未来は絶景さ》(“ワイルド・サイドを行け”)と歌ったりしていた彼らとは真逆の印象を受けたからだ…
グルーヴの鬼のような濃厚なバンドサウンド、山口隆の生き急ぐような前のめりな歌唱法、ソウルフル極まりない歌声が絡まり合えば、リスナーの心は高鳴らずにはいられない。押し寄せてくる音そのものが最高にポジテ…
アルバムがリリースされる度にそれが最高傑作なんてありえないし、作品を聴いた情動的な勢いだけで総称するのはとても乱暴なことだと思う。それを踏まえて、3ピースバンドとなったBase Ball Bearが作り上げた本作…
日本人初の英ウェンブリーアリーナ公演となった昨年の「LEGEND -METAL RESISTANCE-」ツアー初日を収めた『LIVE AT WEMBLEY』に続き、ファイナルの東京ドーム2日間「RED NIGHT」「BLACK NIGHT」がついにBlu-ray&DV…
4月12日にスタートする最新ツアー「戴天」と同時にリリースされるニューシングルだが、恐ろしく率直に投げかけられる怒りのつぶてと化した作品だ。タイトルチューンは「俱(とも)に天を戴(いただ)かず」の意で…
オリジナルとしてはこれで6枚を数えるハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ。ニューオーリンズを拠点にルーツ・ミュージックを奏でてきた彼らは、アラバマ・シェイクスとの連携を経てATOへ移籍し、『スモール・タウン・…
じつに14年ぶりとなる3作目のニュー・アルバム。その最大のニュースは、公私のパートナーであるブラック・キーズのパトリック・カーニーがプロデュースを務めている点だろう。2000年代の女性SSWムーヴメントを代表…
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