5曲目の“サブスタンス”で、ヴァースを歌い終えたクリストファーが震えた声で「ギター・ソロ、カモン」と叫ぶ――というか呟く。その瞬間に、もう、ガールズのすべてが詰まっているんじゃないかと思った。そこに…
2005年の『アナザー・デイ・オン・アース』以来のソロ。前作は久々のボーカル・ナンバーも含むポップ・アルバムだったが、今回は全曲インスト。ふたりの若い即興音楽家とともに作り上げた作品だ。 イーノには昔『…
ジャミロクワイといえば、デビューまでのいきさつと3rd『トラヴェリング・ウィズアウト・ムーヴィング』のインパクトがあまりにも大きかったために、その後どこか過小評価されてきた向きもあった。しかし5年ぶりと…
いきものがかりのリーダー・水野良樹は、間違いなく現代ポップスにおいて際立った才能を持つソングライターだ。自然の機微を情感豊かに取り入れながら、シンプルなストーリーに厚みを付けていく高度なソングライテ…
クレイジー・ホースとのロック・アルバムではない。かと言って、フォークなソロ・アルバムでもない。ソロはソロだが特殊なアルバムである。となると、ニール・ヤングがたまにやらかす素っ頓狂な問題作か? と心配…
LAST ALLIANCEはドラマ性の塊だ。曲が展開する中でリスナーのイマジネーションを天井知らずに刺激し、心拍数を上昇させ続ける。久しぶりのアルバムである本作は、その魅力が抜群に研き上げられている1枚だ。1曲目…
遂に、遂に! 磯部正文が、1stソロアルバムを完成させた。ヒダカトオルのプロデュースのもと、書き切れないほどの豪華なサポートメンバーを迎えて制作された今作。先行シングル『Do we know?』を聴いても、その後…
素晴らしい。聴くたびに発見と、新鮮な刺激がある。それでいてどの曲もダンス・ミュージックとしてちゃんと機能しているし、ちょっと目先の変わったエクスペリメンタル・ポップとしても面白く聴ける。 3部作とし…
それこそマルーン5かってくらいの美メロ・ナンバーであるリード曲“ライク・イッツ・ハー・バースデイ”をはじめ、図太くも清冽なロック・ソング“レット・ザ・ミュージック・プレイ”、モータウン・ビートの“シ…
いやあ、何がすごいって、ロックンロールどころかロック・シーンまとめて冬の時代である現状など存在しないかのように、ロックンロールの魔力に魂も何もかも売り渡して高らかに鳴らす、タイトル曲“Mary Lou”の底…
スピッツの瑞々しさがずっと変わらないのは、彼らが変わり続けているからである。それは、バンドが初期衝動のまま延々と走り続けるのとも、世間に求められる役割をパーフェクトに演じ抜くのとも、全く違う。スピッ…
本人名義のソロ音源としては、03年にデイヴィッド・グラブスと制作したスプリット以来。元ムームで嫁のクリア・ブレッカンとのデュオやブラック・ダイスのエリックとのテレストリアル・トーンズなど課外活動も積極…
前々作の『レッド・アルバム』、前作の『ラディテュード』から、薄々感じてはいたけれど、ここ数年のウィーザーのディスコグラフィーは自らのサウンドを対象化する道のりそのものだったように思う。『ブルー・アル…
地元徳島に一ヶ月滞在しレコーディングしたという新作。しかも5年前のデビューミニアルバム収録曲と同時期に作られた未発表曲と、徳島で作った新曲が半々ずつ収録されている。なるほどコンセプトは明快であり、彼…
2007年に2代目ベーシストのポール・レイヴンが急逝したことがきっかけとなってオリジナル・ラインナップで復活、翌08年には来日公演も行なったキリング・ジョークが、いよいよ新作を完成させた。 2003年リリース…
今となってはオーストラリアはファンク、ヒップホップ、レゲエ、ロックなどが渾然と一体化した音楽性を持つアーティストやユニットの宝庫となった観もあるが、その中でも最も豊かな音楽性を打ち出しながら、ほぼ10…
もともとフォークデュオからスタートしたと聞いて、とても納得した。ポップなアレンジを効かせた、キャッチーなバンド・サウンドの奥には、揺るぎ無いメロディの力が潜んでいる。フロントの2人である、花盛(Vo・G…
クロマニヨンズは素晴らしい。いつもと同じように、素晴らしい。 一定不変の美学を衒いなく展開していくだけだが、その境地はますますシンプルなものになっている。もともとシンプルだったものからさらに贅肉が削…
出だしのギター・フレーズ一発ですぐにそれとわかるというのは、凄まじい個性だと思う。『バクチ・ダンサー』大ヒットの後、PV集、ベストアルバムのリリースと、これまでの活動を総括するような動きを経て繰り出さ…
2年ぶりの6作目だが、これまでとはかなり趣の異なる作品に仕上がっている。良くも悪くも、自分たちの世界を頑なに守り続けてきた彼らは、本作で初めて大きな方向転換を成し遂げている。これまでの60年代サイケデリ…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。