未発表曲を含むメジャー期の総括盤が同日発売の『REST CRUSADERS』であるとするなら、こちらの『LUST CRUSADERS』はインディーズ時代の楽曲を総括したコンパイル盤。こっちも負けず劣らず凄い。初期ナンバーの未発…
『ヤァ! カタストロフィ・ウェイトレス』とイザベルの脱退を転機とした2000年代仕様のベルセバによるベルセバ自身の「解放運動」は、前作『ライフ・パースート』でいったん完成したと言っていい。そしてグラスゴ…
なんだか自分の体に素手を突っ込まれて、心臓を撫でられるようだった。かつて経験したことのない恐怖と、恍惚とが、体内に満ち溢れる。――それが、このアルバムを聴いた時の鮮烈な感覚だった。 『Family Record…
フランプールのニューシングルは、人気マンガ『君に届け』の実写映画の主題歌。青春映画にぴったりな、爽やかなストリングスがイントロから疾走する。丁寧で繊細な、情景描写と心象描写がキラリと光りつつ、思いが…
8月にリリースされたアルバム『新世界創造記・前編』に続く後編。《飛べるはずない仕組みの両手/それでも僕らその手合わして/夢が叶うように願えるから》《飛べない僕の目に映る/愛すべきこの美しき世界/今こ…
86年の結成から24年、ニューヨーク・ハードコア・シーンの代名詞となりながら常に現役で走り続けるシック・オブ・イット・オール。前作『デス・トゥ・タイランツ』のリリース後も世界中でツアーに明け暮れ、4年の…
平成生まれの4人組ガールズバンド、ねごとのファーストミニアルバム。1曲目の“ループ”は、ぐるぐると脳内宇宙旅行へ連れていくかのようにキーボードのメロディがループして、《1、2、3、4 宙ぶらりん》というふ…
清冽なギターが踊り回るポップ・ソング“シロクマ”のファニーな名曲ぶりもさることながら、すでにツアーでもハイライトの1つとなっている“ビギナー”の楽曲&アレンジの研ぎ澄まされ加減には思わず震えがきた。…
基本的に、私は常に新しいことに挑戦し続ける無茶やたらにチャレンジャーなバンドが好きなのだが、しかし例外が3つだけある。モーターヘッド、ラモーンズ、そしてこのバッド・レリジョンだ。彼らは唯一無二にして…
絶対モテるんだろうなこいつ。何しろ名家の生まれで大卒で容姿端麗、DJとしてもプロデューサーとしても質と商業性をきっちり両立させる凄腕。ソツがなさすぎる。そんなマーク・ロンソンが全編オリジナルのポップ・…
最近の来日公演ではちょっと枯れ過ぎなんではと思ったりする瞬間があったもののさすが、スタジオ・アルバムではみごとに仕上げてくる。冒頭の“トラヴェリン・アローン”“ロッキング・チェア”とライブですでに聴…
やっぱこの人は根っからの「歌うたい」だな、とつくづく思う。自分の歌/歌声の心地よいあり方、その魅せ方というものを心得ている。そう、このソロ・デビュー作を聴いて唸らされた。一人になったからといって、ギ…
システム・オブ・ア・ダウンのボーカリストの3年ぶりのソロ第2弾。前作はギターとピアノのみをバックにオペラ・テイストの作品を目指したものの、いつのまにかヘヴィなロック・アルバムになってしまったというもの…
清 竜人は、新曲“ぼくらはつながってるんだな”で、《大嫌いな あいつにも 許せない 事件にも 実は 知らないところで ぼくは 支えられてるんだな》と「ひとつひとつの出来事が繋がって、世界は成り立って…
すごいアルバムだ。もともとアヒトイナザワは「カオス」や「錯乱」と書いて「ポップ」と読む人だったし、だからこそVOLAのエレクトロ・ディスコ・パンクはいつだってトチ狂ったテンションを放射していたのだが、ア…
俳優のティム・ロスをフィーチャーしたアートワークと共に、マスコミへの最後の一撃を宣言する挑戦的なメッセージを掲げてドロップされる本作は、デビュー時から一貫したマニックスの反骨スピリットが流れる作品で…
先日のROCK IN JAPANで初めて聴いて以来、私の中で未だに余韻が残り続けている名曲。綺麗なバラード、というソングライティングのスキルが感じられる点だけでは語り尽くせない、もっと体温を伴った今のACIDMANのア…
エレファントカシマシのライブでは、10年以上前の渋い曲がふいに演奏されることがある。たとえば、7月の日比谷野音では“シャララ”をはじめとする80~90年代の曲が多く演奏された。そこでは青年期の宮本が生んだ…
ジャケットの写真は、ディアハンターの地元アトランタのポンセ・デ・レオン通りを追ったジョージ・ミッチェルの作品から採用されたものだという。ブラッドフォード・コックス自らのデザインによる歌詞カードには、…
時雨の音楽は、消せない記憶の中で磔にされている自分を映す鏡のようだ。そんな自分を殺してしまいたくて、激しくその鏡に拳を打ちつけて粉々に砕いても、記憶は余計に鮮明になるばかり。その鮮やかすぎる記憶が苦…
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