米津玄師の最新アルバム『BOOTLEG』が完成した。
楽曲の美しさ、歌詞の次元の高さ、歌の強さと確かさ、サウンドの先鋭性、そして作品としてのスケールの大きさとポップな魅力──全てが圧倒的だ。
そしてそれを『BOOTLEG』と名付ける批評性の高さも、素晴らしい。
日本のポップ・ミュージック・シーンの新時代を音楽的に引っ張っていくのは米津玄師だ、と確信させる大傑作である。
2017年9月30日(土)発売の『ROCKIN’ON JAPAN』では、表紙巻頭で米津を特集。アルバムの成り立ちや完成までのみちのりが語られている。その中から発言の一部をお届けする。
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=オノツトム
とにかく過剰なオリジナル信仰に対するファックの気持ちがすごく高まってたんですよ、“砂の惑星”を作ったあとに。「おまえらが言う本物って、じゃあ一体何なの? 教えてくれよ俺に」っていう。あなたたちからすれば偽物の、いろんなものをコラージュしてできた、がらくたの塊みたいな自分だけれど、これだけ美しいアルバムを作ることができるんだって、いま一度証明したかった
いろんな友達ができて、いろんな人間の顔が、音楽を作っている、曲を書いている、詞を書いている最中も、浮かんでくるようになったんですよね。今までは観念的というか、理想とする、こうであるべきだみたいなあやふやなものを「あなた」と言う部分がすごく大きかったんですけど。どんどん肉体的になってきたんだろうっていう感じがする
何かのためにものを作る。それはプレゼントをあげるような気持ちにならなきゃいけないなあと。今まで俺、そういうこと全然してこなかったんです。すごい自分本位に生きてきた人間だったので。だからはたしてこれで合ってるんだろうかって悩むことはすごくありましたね。でも最終的に辿り着いたのは、自分が100%美しいと思うものじゃないと、結果相手に迷惑をかけることになるだけなんだ、っていうことですよね
昔から普遍的なものを作りたいっていう気持ちが強くて。時代の流れだとかをどうにかして体現できる人間でありたい。それが一番刺激的で美しいと思うから
無駄を愛するというか。自分にとって絶対に必要のないもの、無駄なものをやることによって、自分にとって不利益を被ることになるようなことだとしても、自分がこうでありたいと思ったんだったら、それを愛したいと、愛そうと思ったんですよね
続きは2017年9月30日(土)発売の『ROCKIN’ON JAPAN』11月号で!
●米津玄師待望のニューアルバム『BOOTLEG』完成。
前作から2年、数々のタイアップやコラボを通して「他者」と関わりながら生まれた傑作、そのすべてを語る!
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●め組
●魔法少女になり隊
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