30周年ツアーを経て発表されるエレファントカシマシの新曲“Easy Go”は、新井英樹の同名漫画が原作のTVドラマ『宮本から君へ』の主題歌となっている。バンド初のメロコア曲で、これまでのエレカシになかった新境地となった。今作はどんな中で生まれてきたのか?
3月30日発売の『ROCKIN’ON JAPAN』には宮本浩次が登場。30周年ツアーと今作の制作を振り返っている。その中から発言の一部をお届けする。
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=NAKA
30周年ツアーを経て、紅白歌合戦に出て、結果として今があるんだけど、でもずーっと思ってたの。なんで俺は3コードっていう、ど真ん中のエレファントカシマシのいちばんいいところ……ミヤジがいて、トミがいて、石くんがいて、成ちゃんがいるっていう、ど真ん中だけ避けるんだろうって。でも、あの30周年ツアーで、4人に対する祝福の嵐を受け取って。もちろん宮本の才能も好きなんだけど、この4人のなかにいる宮本がみんな好きなんだっていうことを改めて強く思ったんです
ツアー中、私、話したくないから、メンバーと電車も別々でだったんですけど。楽屋に一緒にいると、俺ずーっと気ィ遣って喋っちゃうから(笑)。それで俺も疲れちゃうし、メンバーも逆に疲れるっていう。だからいないほうが良くて。そうすると自分の時間ができて、サウンドのことも考えられる。大人だからね、ずーっと一緒にいるとやっぱり、ね? どんなに仲良き恋人同士でも、ずっと四六時中一緒にいるのは、最初の1ヶ月くらいじゃない? それからまた、それぞれ考え方が発展していくじゃない?
特に深く考えてなかったんですけどね。でも、そこ(《そう剛者(つわもの)どもの夢のあと 21世紀のこの荒野に/愛と喜びの花を咲かせましょう》)はいいフレーズだと思った。最初は恥ずかしかったけどね。やっぱそうじゃない? みんな戦ってるしさ。すごく明るいっていうか、バキッとしているし、力強いと思いました。本気だしね。《おまえのハートに この世界中のあらゆる輝き届け》たいって、思うじゃん。だから、そのままなんだよね
バンドと音楽をいちばんやっぱ頼りにしてるし、期待もしてるんです。これは、すごくリアルですね。高校時代に“ファイティングマン”や“デーデ”を、一所懸命つくったリアルと同じくらいリアル。やっぱ日常が崩れ去っていくっていうかさ。そんななかでバンドと音楽を必死にやっているわけで、それが希望であり、ほんとに未来なんですよね
続きは2018年3月30日(金)発売の『ROCKIN’ON JAPAN』5月号で!
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