再結成からチェスター加入そして脱退、現在までのストーン・テンプル・パイロッツの歴史を追う

再結成からチェスター加入そして脱退、現在までのストーン・テンプル・パイロッツの歴史を追う

その後もバンドとスコットとの不和は続くものの、チェスターはインタビューに答え、STPに「見合うレベルの新しい作品を書いていく」と前向きな姿勢をみせていた。
元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット、チェスターへの怒りはないと語る
元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット、チェスターへの怒りはないと語る

2013年8月、「ストーン・テンプル・パイロッツ with チェスター・ベニントン」として新EP『ハイ・ライズ』のリリースを発表。また、10月19日(土)・20日(日)の2日間に亙ってさいたまスーパーアリーナで開催された「LOUD PARK 13」への出演も発表される。
Stone Temple Pilots (w / Chester Bennington) - Out Of Time (Hard Rock Live 2013)
ストーン・テンプル・パイロッツ with チェスター、EP『High Rise』を10月リリース
ストーン・テンプル・パイロッツ with チェスター、EP『High Rise』を10月リリース

スコット追放について、ベーシストのロバート・ディレオはクビにするしか「選択はなかった」と語る。そしてチェスターは「俺はみんながこうと決めた決断を尊重しているよ。それにそういう話を実際にするというのがどれだけ大変なことかも、俺にはよくわかるから。でもね、それと同時に驚くようなことじゃないよね。このバンドを知っている人間なら、誰でもどうしてこういう判断が下されたのかもわかるはずだよ」と発言、バンドにしっかりと関わっていきたい意思を明らかにした。
ストーン・テンプル・パイロッツ、スコットのクビは選択の余地がなかったと語る
ストーン・テンプル・パイロッツ、スコットのクビは選択の余地がなかったと語る

リンキン・パークとSTPの2バンドを掛け持ちしていたチェスター。棲み分けについて「両バンドがいい関係にあるから、お互いに尊重し合ってもらっている」と説明。また、以下のように語っていた。「俺のプライオリティはいつでもリンキン・パークにあると知ってもらわなければならなかったんだ。俺がストーン・テンプル・パイロッツとしてやるどんなことも、バンドとしてのリンキン・パークにとってどんな形であっても差し障りがあってはだめなんだ」
チェスター、リンキン・パークとストーン・テンプル・パイロッツの棲み分けを語る
チェスター、リンキン・パークとストーン・テンプル・パイロッツの棲み分けを語る

2013年10月にリリースされたEP『ハイライズ』ディスクレビューはこちら。
ライヴでどこまで爆発か
ストーン・テンプル・パイロッツwith チェスター・ベニントン ハイ・ライズ

チェスターがリンキン・パークの新作『ザ・ハンティング・パーティー』の制作作業に入ったため、STPでの作業はしばらく先送りにされていたが、2014年7月、バンドは新作制作へ。
ストーン・テンプル・パイロッツ、チェスター・ベニントンとともに新作制作へ
ストーン・テンプル・パイロッツ、チェスター・ベニントンとともに新作制作へ

なお、スコットはSTP脱退後、ソロ・バンドのザ・ワイルドアバウツとしての活動を中心としていた。また、スコットはガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるロン“バンブルフット”サールが、ヴォッタ兄弟と始めた新バンド、アート・オブ・アナーキーに参加。2015年8月にリリースされた1stアルバムのデュスクレビューはこちら。
あるいはアナーキー
アート・オブ・アナーキー アート・オブ・アナーキー

2015年11月、チェスターはリンキン・パークでの活動に専念するためSTPのボーカルを辞退したことが明らかになる。この脱退は全員の合意に基づくもので、あくまでも友好的な判断であったことをチェスター、バンド双方が声明を出している。
また、チェスターは「とんでもなく光栄な経験だったし、夢がかなったようなことだったし、これからはSTPとリンキン・パークのどちらの未来についてもすごく楽しみにしてるよ」ともコメント。この離脱だが、チェスターが最近のレコーディングに参加していないことを聞いたスコットが音楽サイトの「Alternative Nation」にそのことを話したことから発覚し、チェスターとバンド側が急遽公式に発表するに至った、という経緯があった。
リンキン・パークのチェスター・ベニントン、ストーン・テンプル・パイロッツから離脱
リンキン・パークのチェスター・ベニントン、ストーン・テンプル・パイロッツから離脱

チェスター離脱発表のたった1ヶ月後の12月3日夜、スコット・ウェイランドが自身が率いるザ・ワイルドアバウツのツアーバスの中で薬物の過剰服用のため亡くなる。48歳だった。突然の死にSTPやヴェルヴェット・リヴォルヴァーのメンバー、ニルヴァーナコートニー・ラヴ、ジョー・ペリーらが追悼のコメントを寄せている。
スコット・ウェイランドの死をストーン・テンプル・パイロッツのメンバーらが悼む
スコット・ウェイランドの死をストーン・テンプル・パイロッツのメンバーらが悼む

2016年2月、ディーン・ディレオは新ボーカルの一般公募に踏み切り、その条件を明らかに。また、ディーンはチェスターについて「ベニントン氏は自分の持てるものはすべてこのバンドに注ぎ込んでくれたんだ。チェスターのことは心から愛してるよ」「でも、時間的な制約のせいで、俺たち全員が望んでいるような形で活動できていないことは明らかだったんだ」とコメント。また、スコットの死について「ほんと悲しいよ。もう最悪だよな」「(スコットを)毎日思い出すし、思い出す時は、力がみなぎってて、活き活きしてて、希望に満ちてた頃のスコットで、クリエイティヴィティとインスピレーションが電光石火のように火花を散らしていた、そんな時期のスコットなんだ」と語っていた。
ストーン・テンプル・パイロッツのディーン、スコットの死とチェスターの離脱を語る
ストーン・テンプル・パイロッツのディーン、スコットの死とチェスターの離脱を語る

2017年7月、チェスターの突然の訃報が伝えられる。STPはこの訃報を受け、追悼文を発表。
以下がその全文だ。

チェスターへ今日は悲しい日だ。これからは君の笑い声や友情、そして愛情を分かち合えなくなってしまった。君のおかげで幾度となく、素晴らしい人間になるとはどういうことかを考えさせてもらったよ。これから、君は僕たちに未来への光や希望への導きをくれるんだね。愛してる、チェスター。寂しくなるよ。


そして今月、STPが新たなフロントマンを迎え、チェスターの死後初となるライブを行うことが分かった。このフロントマンの詳細はまだ明かされておらず、11月14日にカリフォルニアで行われるライブにて明らかになる。
ストーン・テンプル・パイロッツ、新フロントマンを迎えチェスターの死後初のライブ開催へ
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