【JAPAN最新号】ずっと真夜中でいいのに。 我々は悩んだまま、どこにでも行ける。凹んだまま、いつでも踊れる。すべての人々を熱狂の当事者へと変えるニューアルバム『沈香学』徹底レビュー!

【JAPAN最新号】ずっと真夜中でいいのに。 我々は悩んだまま、どこにでも行ける。凹んだまま、いつでも踊れる。すべての人々を熱狂の当事者へと変えるニューアルバム『沈香学』徹底レビュー!
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号にずっと真夜中でいいのに。『沈香学』の徹底レビューを掲載!

我々は悩んだまま、どこにでも行ける。凹んだまま、いつでも踊れる。
すべての人々を熱狂の当事者へと変えるニューアルバム『沈香学』徹底レビュー!

文=小池宏和 撮影=鳥居洋介


ずっと真夜中でいいのに。の3作目となるフルアルバム『沈香学』が、6月7日にリリースされる。ミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』を挟んではいるものの、リスナーとともにコロナ禍を闘い潜り抜けてきたずとまよの記録であり、全編が溢れ出さんばかりの自信に満ちた傑作だ。さまざまな形でポップカルチャーと深く関わる楽曲を放ち、先鋭的なアイデアの数々がエンターテインメントと直結するライブはアリーナ規模の熱狂を掴み取ってきた。かつてはライブMCとなると気恥ずかしそうにおずおずと語っていたACAねが、まるで独創的な現代詩のように熱量高い言葉を投げかけるようになったのと同じく、今のずとまよはシーンのど真ん中で表現することを躊躇しない。コロナ禍というコミュニケーション不全の季節は、むしろずとまよにより深い対話と強い信頼をもたらしたと言えるだろう。

「沈香」とは、日本書紀にもその記述が見られるほど古くから親しまれてきた香木の一種だ。自然の産物に人の手を加えることで、紀元前から廃れることなく進歩発展し海を越えて伝わり、暮らしを潤してきたもの。触れる者の心持ちを魔法のように変えてしまうそれは、サイエンスでありテクノロジーであり、そしてアートでもある。伝統と進歩発展に根差し人々を繋ぐずとまよの表現は、まさに不思議で魅惑的な『沈香学』そのものだ。なお、収録曲のレビュー記事内では初出の3曲には具体的に触れることができないが、このアルバムの素晴らしさをいち早く届けたいという思いで特集を行った。ぜひ楽曲とあわせて読んでほしい。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年7月号より抜粋)


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