現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号にsumikaが登場!3人が3人とも、それぞれ自分で考えた結果、やっぱり続けたい、音楽をやっていきたいという答えを出した。
自然と足並みは揃っていたような気はする
新たな決意、3人の覚悟――
横浜スタジアム公演1週間前に初めて明かしたそれぞれの思い
インタビュー=海津亮 撮影=鳥巣佑有子
このインタビューは、ライブ活動の再開となった3本の春フェス出演が終わった直後、そして横浜スタジアム公演までちょうど1週間という5月7日に行われた。
順調に進んできた10周年イヤーが第4コーナーを廻りグランドファイナルが近づいてきたタイミングで起きたとても重く悲しい出来事。その事実をきちんと受け止めるには、sumikaには一定の時間が必要だった。
2ヶ月間の沈黙は、ファンにとってはとても苦しく不安な時間だったと思う。この期間を長いと表現するか短いと表現するか、はわからない。
しかしsumikaは、3人は、シーンの最前線に帰還してくれた。その事実をストレートに喜びたい。
春フェスでのステージで、図らずもここから解禁になったファンの大きな歓声を受けて、sumikaの10周年イヤーは再開した。いや、地続きとなる次の10年もスタートしたのだと思う。
春フェスのステージを終えた直後、まず生のオーディエンスと向き合った直後に行ったこのインタビューで3人は、起きたこと、今の気持ち、これからのこと、を言葉を選びながら丁寧に語ってくれた。まだ未整理なこともたくさんあり、それもそのまま言葉にしてくれた。
ニューシングルのタイトルは“Starting Over”。職業柄その言葉に付加的な意味をつけたくなるのだが、それは意味のないことだろう。
この新曲は11年目のsumikaの華々しいスタートを高らかに鳴らす号砲だ。アレンジも構成もコーラスも新しく、ポップチューンとしての完成度が高い。そんな更新されたsumikaがここに居る。
追伸
5月14日の横浜スタジアムを観た。
降りしきる雨の中で行われたライブはsumikaの10年を凝縮した濃密な4時間だった。そこにはいつまでも記憶に留めたいたくさんの名曲があり、たくさんの言葉があった。
詳細ライブレポートと終了後インタビューの2本立てでお届けする次号別冊に続けたい。(海津亮)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年7月号より抜粋)
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