現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号にLiSAが登場！大味で作りたかったんですよね。
今までは、日本人らしい神経質な部分があって。
でも、細やかに表現されていない言葉でもいいんじゃないか、
そのほうが伝わるんだったら、それでもいいんじゃないかって
覚醒の一撃、新たな代表曲“REALiZE”を語る
インタビュー＝小栁大輔 撮影=平野タカシ
覚醒の一発だ。頭抜けた運動能力と反射神経を持ったLiSAの歌が、これまでの到達点を大きく超えていくように伸び伸びと放たれている。なぜこの音楽シーンにおいて、LiSAはナンバーワンのシンガーのひとりとしてディフェンディングチャンピオンでいられるのか。至極端的に言うならば、LiSAの歌にはLiSAの歌にしかない切迫感と強烈な記名性があり、それがことごとく「LiSAの歌でなければならない」という感動と一体になっているからなのだと思う。 “REALiZE”はナンバーワンの歌い手、LiSAの本領がここにきて今再び新たに開花した、超強力な一曲だ。新たな代表曲になると思う。
この曲ができた直後、LiSAと会う機会があったが、その時、この曲ができたことへの興奮を語るLiSAは、何かどこか膜を一枚脱ぎ捨てたような、進むべき道を見つけたような、クリアで晴々した表情をしていた。LiSAはその実力において今のポジションを勝ち取ってきた本物の魅力を持った人だが、そのLiSAをして「この曲が欲しかった」といわしめる宿命の楽曲“REALiZE”。今間違いなくここにしかない鋭利で強靭な音楽世界、その耽美な刺激に浸ってほしいと思う。（小栁大輔）
（『ROCKIN'ON JAPAN』2023年7月号より抜粋）
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