現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号にYOASOBIが登場!ずっとそこにあったはずなのに、目を背けている瞬間が多かった。
今は、YOASOBIという船を自分とikuraで操縦して、
どこまでやれるかチャレンジしていくことが、
きっと、ずっと楽しいだろうと思える(Ayase)
変幻自在の「今」を語る
「YOASOBIと一生付き合っていく」――
ソロ活動、『はじめての』、そして“アイドル”の大ヒットを経た今、ふたりとYOASOBIの距離感とは?
インタビュー=古河晋 撮影=TAKAKI_KUMADA
今、改めてJAPANは「YOASOBIとは何か?」「その音楽が今の時代において、僕たちの側に存在してくれることの大きさ」に迫りたいと思っている。2019年10月に“小説を音楽にするユニット”として結成し、デビュー曲“夜に駆ける”が驚異的なヒット。ひとつひとつの結果を消化するよりも速く、次々と新たな名曲で新たな扉を止まることなく開き続けてきたYOASOBI。
しかし、ひとつひとつの楽曲とアクションで求められることにどこまでも誠実に向き合い続けたことによって今、Ayaseとikuraは、それぞれにYOASOBIと共にある自分と、自分あってのYOASOBIのハンドルをしっかり握って進み始めているように見える。それはYOASOBIを共に作り上げている素晴らしいチーム全体にも言えることだろう。
Ayase、幾田りら、それぞれに「一生付き合っていくYOASOBI」を大切にしながら、本来のやりたいことであるソロ活動を濃密な形でやれるようになったこと。「小説を音楽にする」というコンセプトのさらなる追求と言えるプロジェクト『はじめての』から心の極めて深いところの琴線に触れる4つの名曲が生まれたこと。“アイドル”が驚くべき音楽的変身と共に、早くも2023年を席巻するモンスター級のヒットとなっていること。すべては「これまで」のYOASOBIが勝ち取った素晴らしい成果であり「これから」のYOASOBIが向かう果てしない未来のパーツでもある。
その「これまで」と「これから」の間にあるYOASOBIの変幻自在の「今」とは? 難しい問いにクリアな言葉で本質からブレないように答えてくれるAyaseの知性と、歌声の通りのしなやかな感性で想いを伝えてくれるikuraのまっすぐさに触れ、ここをYOASOBIという巨大で未知なポップアイコンの正体に迫る対話の新たなスタート地点にしたいと思った。(古河晋)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年7月号より抜粋)
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