現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号に須田景凪が登場!どれだけ自分を飾っても自分という人間の本質は変えられない。
そこに覚悟が決まったというか、腹を括った
かつてないほどに須田景凪自身が表された最新作『Ghost Pop』完成!
その核にある思考と人生観に迫る
インタビュー=杉浦美恵 撮影=神藤剛
須田景凪にはどこか孤高のシンガーソングライターといったイメージがあったが、前作『Billow』以降の彼は、積極的に他者と有機的な関係性を育みながら、それを音楽に反映させるというモードにシフトしている気がする。5月24日にリリースされた2ndフルアルバム『Ghost Pop』にも、そのモードが生きる。鮮やかなポップネスに彩られた“メロウ”には驚いた人も多いのではないだろうか。一方で内省的なまでにひとり音楽に向き合い、ビートの一拍、鍵盤の一音にまで神経を行き渡らせる繊細でダークな世界観も健在で、今作は、その両極のモードが混在しながらごく自然にひとつのアルバムとして物語を描くという、ちょっとマジカルな完成度を見せている。しかし、このアルバムで見せる二面性(多面性)は彼の音楽の更新であると同時に、彼の変わらぬ人生観、思考の核でもあった。完成したばかりのアルバムについて、じっくりと語ってもらう。(杉浦美恵)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年7月号より抜粋)
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