サバシスターの2ndアルバム『たかがパンクロック!』は、なんと16曲入り! 全曲にパンクロック精神が太い柱として通っているし、16曲を38分で駆け抜けながら、目の前にいくつもの景色が浮かぶ、人生っていろいろあるけどやっぱいいもんだなって心の底から思わせてくれるパワーを持つアルバムだ。その理由はきっと、前作『覚悟を決めろ!』以降のサバシスターが、濃密でストイックで激しくてパワフルな日々を送ってきたことが曲に刻まれているからだけど、でもなんだか3人のスケールを超えたもっとでかいものをアルバムから感じる。それは、PIZZA OF DEATHの社長・横山健をはじめ、なち(Vo・G)がリスペクトする先輩たちの言葉が作品に息づいているからだ。先輩の言葉を背負って、なちのバンドへの想いはより深くなり、3人はその想いをピュアな音へと変えていく。だからこそ、曲が僕らに届く時、それはバンドシーンへの愛と覚悟とリスペクトが詰まった、でっかい「エール」に変わるのだ。アルバムで手にした自信と想いを、3人に聞いた。ガールズバンドがどうとか、PIZZA OF DEATHがどうとかいろいろ言われたりするけど、
サバシスターはサバシスターのままで、自由に、ありのままでいることを貫いてきた
インタビュー=畑雄介 撮影=是永日和
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年12月号より抜粋)
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