「Party people、じゃあ、いこっか」というMCUの声を合図にスタートした、ULのステージ。それぞれ個性もキャリアもあるふたりの、二色のヴォーカルが重なり、親密な空気感を生み出すパフォーマンスになった。
まずは、文字通り、ふたりの歌声が寄り添って、鮮やかな音像を描き出す“寄り添う”だ。オーディエンスの表情を確認するように、歌いながらステージを左右に歩くMCUとLITTLE。そんな彼らのパフォーマンスに、オーディエンスも一斉に手を振って応える。「俺達がULだ！ よろしくお願いします。みんなとULの距離がもっと縮まるように、でっかい愛のかたまりを作ってガンガン楽しんでいきましょう」とMCUが語ると、続くは“夢の中へ”。MCUとLITTLEが拳をフロアに向けて歌うサビは、まさに夢の中で共闘する今の彼らの姿を描いているかのようだ。
LITTLEが圧巻の高速ラップを繰り出せば、MCUがフリースタイルを披露し、卓越したマイク・パフォーマンスでオーディエンスを沸かせていく。彼ら得意のメロウチューン“By blow bye bye blow”では、フロアの手が左右に揺れる。MCUとLITTLEのふたりばかりでなく、ULとオーディエンスの息もバッチリ合っているのだ。ラストは、新しいスタートを歌った“HOME TOWN”でフィナーレ。5曲という短い時間ながら、ULとオーディエンスの強い結びつきをひしひしと感じさせる、胸に温かな余韻を残すステージだった。（大山貴弘）
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