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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート


さあ、2日目のCOSMO STAGEのトリを飾ってくれるのは、フラワーカンパニーズ!「行きますかー!」という鈴木圭介(Vo)の元気な挨拶で始まったのは、“真冬の盆踊り”。たちまちフロアいっぱいに集まったオーディエンスによる盆踊りがスタート! グレートマエカワ(B)が「ヨサホイホイ!」と煽ると、みんなも手をひらひらと宙に舞わせて「ヨサホイホイ!」。竹安堅一(G)がド派手にギターソロを弾き、ミスター小西(Dr)がバスドラをどっしり響かせ、鈴木が「飛べー!」と叫べば一斉ジャンプ! いつも以上に激しい年末の盆踊りが繰り広げられた。

グレートマエカワが「ボーカルの人がティッシュ忘れたみたいです」とMCで言うと、鈴木が「ギブミー、ティッシュ!」と要求。少しすると、お客さんからステージにティッシュが投げ込まれ、拍手が起こる。鈴木が鼻をかんで落ち着いたところで「去年のCOUNTDOWN JAPANはCoccoの代打として出ました。今年は正式に呼ばれていますが、今後も代打は受け付けております。ライヴ開始2時間前までOKですので!」と謎のアピール(笑)。そして来年1月にリリースされる新曲“ビューティフルドリーマー”を披露。更に10月にリリースされたアルバム『ハッピーエンド』から彼らの新たなテーマソングとも呼ぶべき“ロックンロール”を。ままならない日常の中でも変わらない情熱を叫ぶ誇り高き彼らのサウンドがタフな響きで鳴らされた。続く“エンドロール”も最新アルバムの核となるシリアスな名曲で、冒頭からミニマムな演奏が鈴木の歌とメッセージを際立たせる。曲の後半《ハッピーエンドじゃなかったのか?/ハッピーエンドにはならないのか?》と、攻め立てるとバンドの音はラウドに。聴く者の心に迫る歌が会場中のオーディエンスに届いたのは、曲が終わってからの長い拍手が証明していた。

「来年で結成24年目になります。来年生き残ったら俺たちは四半世紀、バンドとして生き残ることになるんで!」とグレートマエカワ。そして終盤はみんなで腕を左右にスウィングさせながら歌った“チェスト”、アグレッシヴなサウンドで熱気ムンムンの空間を生み出した“恋をしましょう”。アンコールでは「名残惜しいね、1曲やっていいみたいなんで」という鈴木のMCで“サヨナラBABY”を。アコースティック・ギターの音色と《サヨナラBABY》のキャッチーなリフレインが聴こえてくると、みんなも歌いながら手拍子で応えた。2012年と、今日一日の名残惜しさを歌って噛み締めるような、そんな素晴らしい光景を見事に生み出したフラカン。「来年またどっかで会いましょう!生き延びてねー!」と鈴木が叫ぶ。サヴァイブし続けてきた彼らの、説得力ありまくりのメッセージだった。しかし最後の一言は「ティッシュありがとう!」だったのでした。(上野三樹)