ギター、ベース、ドラムという簡素な編成から圧倒的な奥行き、濃厚なグルーヴを生み出すPrague。その持ち味を一層磨き上げつつ、新鮮なエッセンスを添加したのが、この2ndアルバムだ。まず、何と言ってもこの3人の…
マニックスの20年の歴史は、階級闘争の歴史であると同時に、アイデンティティ探しの旅であり、長らく続くモラトリアムな青春の彷徨そのものだった。アルバム毎に大仰でセンチメンタルなメロドラマ性と、冷たく鋭い…
全国流通音源を1枚しかリリースしていなかったにもかかわらず、ワンマンは毎回完売、2年連続サマソニ出演と、既に各方面から熱い注目を集めている「オバ犬」ことOverTheDogs。亀田誠治、佐久間正英、いしわたり淳…
テイラー・スウィフトの来日公演のオープニングアクトに抜擢されて話題となった齊藤ジョニーのデビューアルバム。カントリー、ブルーグラスの匂いを豊かに香らせる音楽性は、渋いと同時にフレッシュだ。エレキギタ…
ジェーンズ・アディクション、08年の再々結成後初となるアルバムが遂に完成した。再々結成ツアーで復帰していたオリジナル・ベーシストのエリックは今作には参加せず、昨年ダフ・マッケイガン(ex.ガンズ&ローゼ…
不穏なパイプオルガンのようなキーボードの音色に、テクノポップとロックが混じり合い、妄執的知能犯=松永天馬の脂っぽい声と、「少女」のアイコン=浜崎容子のいたいけな声がユニゾンする――性欲に消毒剤をぶち…
名実ともにバンドのブレイクスルーとなった作品を経て再び取り組んだソロ作という点でも、バンドの今後の方向性を占うという点でも、パンダ・ベア@アニコレ『トムボーイ』を思い起こさせる。しかしこのブラッドフ…
“ミスターパーフェクト”で歌われる《僕》、つまり《もうすぐなれるはず/思い描いてた理想の僕に》と自分の殻を脱ぎ捨てようとしながら、同時に《僕はこんなものになりたかったのか》と苦悩する《僕》の葛藤こそ…
10年一昔というけど、変転の激しいダンス・ミュージックの世界では、4年ものブランクは、それまでのすべてがチャラになるに十分な歳月だ。果たして、ジャスティスは4年前のファースト・アルバムで築きあげたものの…
聴き終わる頃には、この人がUSロックの1ページを作ってきたフォール・アウト・ボーイというバンドのヴォーカリストだったことをうっかり忘れかねないくらいに、R&Bもヒップホップもエレポップも幅広く網羅した―…
スウェーデン出身のアクセル・ウィルナーのソロ・プロジェクトの2年ぶり3作目。いかにも<KOMPACT>らしい端正なミニマル・テクノだが、同時にシューゲイザーに通じる耽美なサイケデリアと、メランコリックなエモ…
再びスウェードでプレイした結果、ロックをやりたくなったという2年ぶりのソロ。そのキーワードたるロックだが、これがみごとにブレットの考えるドラマチック、かつムーディなものとなっている。プロデューサーの…
例の替え歌でスイッチ入ったんだろうなあ。先行配信曲“ウサギとカメ”から、素晴らしいプロテスト・ソングが並ぶ。ボブ・ディランやニール・ヤング、オーティス・レディングや忌野清志郎らに倣いつつ、今ここに生…
原理的に言ってしまえば、コールドプレイの究極の目標は、世界と同一化することである。だから、彼らのポップ・ミュージックは、仮想敵としての他者や外部を一切持たない。全てを包みこみ、全てを肯定してみせるコ…
11月27日には、「LIVE THE LIFE I LOVE TOUR 2011」のファイナル公演で日本武道館のステージに立つ、THE BAWDIES。今作はその記念盤とも言えるシングル。プリミティヴなエネルギーとモダンなビートがあわさって爆…
BUMP OF CHICKENの音楽が気づかせてくれるのはいつだって、僕らの情熱と意識しだいで「今、ここ」の現実こそが最大最強のファンタジーの舞台になる、ということだ。「ファンタジーやお伽噺にリアリティと説得力を…
5年前、スパンク・ロックの登場はふたつの意味で衝撃的だった。ひとつはゲットー由来のベース・ミュージックの爆発力が、いつの時代にも有効だと改めて証明したこと。もうひとつはM.I.A.やディプロなどと同時多発…
“Alright!!”や“Beep!!”級にハイテンションな響きを持つ曲名にひるんだ隙に、重くうねるパンチがじっくりとボディをえぐる。3rdアルバム『Mind Travel』で、従来の強さの中からオーガニックな温度感を引き出す…
これはすごい。「ゴスでエモーショナルなエイミーの麗しのヴォーカリゼーション+身体を底から震わせるヘヴィ・ロック」という構造は1st『フォールン』の黄金律を継承しながらも、前作『オープン・ドア』以降5年ぶ…
M83が転機を迎えたのは05年の3rd『ビフォアー~』。相方が辞めてアンソニーのソロになったというのが大きいが、音楽性のスケールが大きく変わった。初期のエレクトロ・シューゲイズな作風から、大作志向とも取れる…
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