『風の果てまで』以来、約2年半ぶりの19作目。初回限定盤は特典ディスクを含む2枚組となっている。 前作はチャーリー・ドレイトンやダリル・ジョーンズといったミュージシャンをバックにしたLA録音で、そのオーガ…
日本のロックは洋楽、とりわけ英米のロックやポップを常に意識して発展してきた。洋楽のサウンドスタイルの並行輸入で終わってしまってはおもしろくないし、独自性がない。といって英米の動向を無視したガラパゴス…
9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎がギターボーカル、滝善充がドラム(!)という変則フォーマットのロックユニット=キツネツキの1stシングル。全身震撼レベルのエクストリームな重轟音武装アンサンブルを繰り出す…
デヴィッド・バーン 『アメリカン・ユートピア』 3月9日発売 デヴィッド・バーン、ソロとしては2004年『グロウン・バックワーズ』以来、なんと14年ぶりとなるのが今回の新作『アメリカン・ユートピア』だ。とは…
すでにライブでも披露され、《ポップなメロディ嫌気が差すの/逆らって生きたら居場所がないの》という辛辣なフレーズが話題を呼んでいた“コーヒー”が単なる序章であったかのように、《正義なんてない/大義は聞…
「スウェーデンのビョーク」との異名をとる、元ザ・ナイフのカリンによるソロの9年ぶりのセカンド。第二子の誕生で家に「縛られる」ことになった母としての体験が反映された前作はゴシック・フォーク×エレクトロ…
リード曲の“My HERO”は、TVドラマ『オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~』オープニングテーマ。そのドラマが『週刊少年ジャンプ』とのコラボ作品であり、伊藤淳史が演じる主人公のあだ名が「ヒ…
メジャーデビュー5周年の記念プロジェクトとしてリリースされるシングルのカップリング曲集第1弾。歌メロ、ギター、リズム。どの曲も要所にキャッチーな要素がちりばめられていて、ひとなつっこい音楽を作るバンド…
Plastic Treeはメンバー4人全員がそれぞれに優れたソングライターであり、作詞も作曲も手掛ける。今作も、様々な組み合わせで制作された楽曲が並び、その多彩さを存分に味わえる。たとえばシングルでリリースされ…
前々作『ザ・ウェイト・オブ・ユア・ラヴ』以降、エディターズはUKインディの枠を突き破って唯一無二のポジションを確立したバンドだ。U2にも肉薄せんとする彼らの楽曲のスケールは、3年ぶりの新作である本作でさ…
北ロンドンの4人組。かたやシェイムやファット・ホワイト・ファミリー周辺が象徴する「南」のロウでダーティなヴァイブとは対照的に、ドリーミーでユーフォリックな色彩が魅力だ。本作は2枚目で、グラス・アニマル…
木下理樹(Vo・G)にちゃんとインタビューしたことはないんだけど、なぜか昔から面識はある。マネージメントもレーベルも、デビューからこのバンドに関わって来た歴代のスタッフ、ほぼみんな知っている人だったり…
グライム人気でブラック・ブリティッシュ音楽に対する関心の裾野が広がっているが、ラップ、アフロビート、パンクをミックスするスコットランド発のこのトリオもその特異なフュージョン性の産物と言える。マッシヴ…
白昼夢のようなサイケ・グルーヴを鳴らし、掴み所がないようで不思議とポップな余韻を残す、玄妙なソングライティングとサウンド。UKバンドのジャンゴ・ジャンゴによる3作目。前作ではサウンド構築がぐっとリッチ…
ヒップホップやブラックミュージックをバンドフォーマットに落とし込むNulbarich。ラッパーでもR&Bシンガーでもロックバンドでもない。さらにこの2ndアルバム『H.O.T』はビクター洋楽部からのリリースという異例さ…
子どもを産み、その自分を反映させた前作『Babe.』を経て、今度は私自身が生まれるんだ!と言わんばかりの強烈なパンチ力を感じられる8thアルバム。ジャケットからも連想できるが、今作には(フィクションとノンフ…
約6年ぶりに開催した野音、二度目のベスト盤リリースと、結成20周年イヤーを爆走中のTHE BACK HORN。その勢いは2018年も止まらない。20周年作品第2弾としてリリースされる『情景泥棒』は、インディーズ以来となる…
BIGMAMAが、TVドラマ『賭ケグルイ』のために書き下ろした“Strawberry Feels”と共に添えたデザートは、弾ける旋律が軽やかなのにどこか切ない“POPCORN STAR”と、重厚で毒々しい“Donuts killed Bradford ”の2…
マストドンのブレント・ヒンズによるプロジェクトだが、ユニークなのは映画監督とのコラボレーションだということ。ピクサーのアニメーター出身で『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』がデビュー作となるジミー…
本人たちも度々インタビューなどで口にしている言葉だし、多くのリスナーも思い浮かべるだろうが、andropの音楽を言い表すのに最もしっくりくるワードのひとつが「光」だ。現実と格闘しながら湧き起こる様々な感情…
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