昨年ここ日本でも科学未来館を舞台に繰り広げられた「バイオフィリア」コンサート、その制作の裏側に迫ったドキュメンタリーである。いかにしてビョークが「音楽×自然×科学技術」をコンセプトとしたマルチメディ…
今回のミニ・アルバムによって、本格的なメジャー・デビューを果たすダブ/レゲエ・バンドのTAMTAM。ここ数年、インディーズ時代の作品や圧巻のライヴ・パフォーマンスが注目を集め続けてきた5人組だ。その鍛え上…
《恋を知って!愛を知って セックスを知って愛を忘れてえ》と男子は悶々としながらも、《強がって行きてゆく》。だって《未来ってヤツはもう過去になる》んだから。だから男子ってバカよね~。と女子は上から目線…
『TEENAGER FANCLUB TOUR』追加公演として、08年5月31日に志村正彦の地元・富士吉田で行われた「最初で最後の凱旋ライヴ」を完全収録した『Live at 富士五湖文化センター』。そして、フジファブリック初のホール・…
音源を聴いて驚き、先日初めてライヴを観てその確信を新たにしたのだが、これはすごい才能である。ロットバルトバロン。2008年結成、中原鉄也(Dr・Piano)と三船雅也(Vo・G)からなる東京出身のふたり組。本作『…
敢えて無味乾燥な言い方をするならば「空気の振動」にしか過ぎない音楽。しかし、絶妙に練られたサウンドは意思を持った生き物のような息吹を紛れもなく帯びている。“EVERLIGHT”も、まさしくそういう曲だ。穏や…
アイリッシュの哀愁とJ-POPを見事に融合させた楽曲で、聴く者を一発で虜にしてきたSalleyのファーストアルバムが遂に届いた。昨年5月のデビュー以来、発売された3枚のシングルからの曲はもちろん、青空の下で踊り…
3月にDVD、4月から6月までシングル3連発、8月にはニューアルバムを出すという「2014年マニフェスト」。今回の3曲を聴いて、あれはやはりガチだなというか、逃避も自己破壊もせずにバンドがきちんと続くことこそが…
通算10枚目のオリジナルアルバム。前作『リヴスコール』では、《僕は今無力だ》(〝世界中に花束を〟)、《立つ尽くすあなたの為/今何ができるのだろう》(〝シリウス〟)と悩みながらも、3・11以降の世界で、生…
去年の10月、セカオワが作り上げた3日間の「炎と森のカーニバル」は、既存の野外ライヴやフェスの常識に彼らが突きつけた強烈な批評だった。あの30メートルの巨大樹を支えていたのは、「このくらいやればいいんで…
昨年のソニマニ公演で、デビュー作のアートワークをモチーフにしたウェアをそろって着て登場したストーン・ローゼズの4人は、ステージ中央に集まり、互いの手を取り合い、それを高々と掲げたのだが、まだ一音も鳴…
途切れることなく精力的な活動を続けるクロマニヨンズ。短いタームで作品を送り出し続ける彼らのシングル・コレクションで、A面曲13曲を集めた『13 PEBBLES』、カップリング曲を集めた『20 FLAKES』、MVを集めた『…
ゲスの極み乙女。でもメジャーデビューする川谷絵音(Vo・G)のもうひとつのバンドindigo la End。今作で描かれているものを端的に示すならば、それは「何者でもない人々の物語」とでも言うべきものだ。悲しもうが…
もともと多作家でindigo la Endでもかなりハイペースに作品をリリースしていた川谷絵音(Vo)が、「もうひとつのバンド」として始めたのがゲスの極み乙女。である。「ヒップホッププログレバンド」と謳われたユニ…
昨年のファーストアルバム『演出家演出』で、バンドとしての実体と肉体性を手に入れたパスピエ。配信シングルを経て次の一手となるこの4曲入り両A面シングルでは、獲得した筋肉と技を使って「パスピエらしさ」をも…
2012年にリリースされた作品集『我ら、時 オリジナル版』に梱包されていた3枚組CDと同じ内容ではあるが、作品集は1万5000円しただけに、このたびのCDのみのリリースで、初めて耳に出来る人もいるだろう。なお、ア…
ハイブリッドなラウドロックと、全員が能面を被ったヴィジュアルを引っ提げてメジャーデビューし、キッズの興奮を掻っ攫ったFACT。2012年にはイギリス人ギタリストAdamが加わり、トリプルギターになるという驚きの…
このガチャガチャ感がたまらない。ギターをかきならし、ドラムスは力いっぱい叩きつけるプリミティヴの極地サウンドを土台にささくれだったヴォーカルが被さっていくが、そのどれもが魅力的だ。これこそポピュラー…
18年ぶりのスタジオ・アルバム。やんちゃで御茶目で破天荒なスター、ボーイ・ジョージがポップ・シーンに戻ってきた。「これが僕のやってること」という馬鹿正直なタイトルと、問答無用なジャケットのポートレイト…
いまやグライムスからリアーナ、ハイムまでを抱えるジェイ・Zのロック・ネイションとマネジメント契約を結んだカイリーの12作目。改めていうけど、極めて健康的にセクシーで、それでいて優雅で、かつ自らのサウン…
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