いやあ、すごい。開始40秒でAメロ/Bメロを通過してサビへ到達する間にキーチェンジしてまた戻ってくるアクロバットまで盛り込んだ楽曲展開の性急さ、4つ打ち裏ハット疾走ビートの快楽性はもちろんのこと、それら…
やっぱり“『ゴシップガール』の”と付けるのがわかりやすいけれど、そのイメージではもう彼女を語れないと、今のテイラー・モムセンを見ていると思う。彼女がプリティー・レックレスのヴォーカリストとしてデビュ…
今年5月の幕張メッセ公演&秋には全米デビューも決定、「オオカミ顔の地球外生命体」という日本ロック界で最もフィクショナルな存在のまま、MAN WITH A MISSIONが最もリアルにロック・バンドの夢と希望を体現して…
ポスト・パンク時代にはリップ・リグ&パニックやニュー・エイジ・ステッパーズに参加し、ティム・シムノンがプロデュースした88年のソロ・デビュー曲〝バッファロー・スタンス〟の大ヒットでも知られるネナ・チェ…
昨年リリースされたアルバムが高い評価を受けたTAMTAMのタワーレコード限定シングル。リミックス2ヴァージョンを含む3トラック入り。 TAMTAMといえば、ルーツ・レゲエやロック・ステディを出発点としながらも、ダ…
おー! いーねー! なんて素敵なバンドなんだ! オーストラリア西部の町で、高校時代の友だちどうしが結成した4人組。前評判では、ガレージ・ノリのポップ・ロック・バンドということだったけれど、実際に聴い…
実はミニアルバムという形態でのリリースは、バンド初となる。今年結成20周年を迎えるPlastic Treeの果敢なトライアルと捉えることもできるが、その一方で作品そのものは、非常にストレートで王道な仕上がりとなっ…
元々カエラ・マリチッチの一人プロジェクトとしてスタートしたザ・ブロウ。インディ・メディアから軒並み絶賛を浴びた06年の『Paper Television』の時はカエラとYACHTのジョナによるデュオだった。新メンバー、メ…
昨年、ソロ3部作EP『R』『G』『B』をリリースし、今年に入って突然「阿部義晴」から「ABEDON」へと改名。賑やかな動きが続いていたが、ついにフルアルバムが完成。先述のEPに引き続き全楽器を自分自身で演奏してい…
これはびっくりした。ダレン・エマーソンに見出されて以来、独自の、しかし地に足の着いたスタンスで21世紀のハウス・ミュージックを担って来たティム・デラックスだが、今回は思い切りイメージを覆すクラブ・ジャ…
「昨年11月の『超越的漫画』からたった4ヵ月で全23曲・69分の新作アルバムをリリース!」という衝撃よりも、やはり驚かされるのはその内容だ。セクシーなエレクトリック・ファンク“汚染水”、亡き大滝詠一への想…
まず何と言ってもハード・ファイがデビュー10周年だという月日の経過速度に頭クラクラするわけだが(アルバム・デビューは2005年)、その間オリジナル・アルバムが3枚のみと寡作なバンドなこともあって、「もうベ…
一定の年齢より上の世代であれば、そのタイトルを口にするだけで胸が躍るはずの“ローハイド”。カウボーイが牛を連れて旅をするあの名作TV西部劇のタイトルを冠したこの曲も、熱いロマンの塊だ。イントロを聴くや…
大絶賛の『モダン・ギルト』からなんと6年。最長のブランクの後完成したのが通算12作目の『モーニング・フェイズ』だ。脊髄損傷のためギターを持てなくなったほどだったそうだが、良い知らせは、体は完治したとい…
俄然注目を集める中、発表された2ndアルバム。これは確かに本物である。疾走するように叫ぶ「熱さ」、死生観を散文的に書く「醒めた」目線と文学性。そして、それらをひっくるめた普遍的なロックとしての熱量。そ…
透明感に溢れる音像を響かせ、じっくり展開していくサウンドに耳を傾けていると、聖歌でも聴いているかのような清らかな気持ちにもなる“Sweet Dreams”。力強いコーラスに彩られながら高鳴る終盤が猛烈に美しい。…
“白に染めろ”から“ケモノノケモノ”までアルバム未収録のカップリング曲に加え『NANO-MUGEN COMPILATION』収録曲“十二進法の夕景”“夏蝉”“夜のコール”“夜を越えて”、最新シングル曲“今を生きて”、さら…
ザ・フレイと言えば、05年のデビュー作『ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ?こころの処方箋』で一気にブレイクしたピアノ・ロック・バンドで、抗いようのない美メロを次々と生み出してはヒットを飛ばしてきているが…
2009年にアンダーエイジ・ブームの代表格として十代の若さでデビューしたBBCも、本作が早4作目のアルバムとなる。こつこつ継続型なリリースとバンドの控えめなキャラクターもあって彼らは声高なアピールはしないけ…
いよいよメジャー初アルバムを発表するKNOCK OUT MONKEY。SF大作映画のスコアのようなオープニングに思わず仰け反るものの、むしろそれに続くロック・ソング10曲が大仰なオープニングさえも飲み込んで激流を生み出…
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