桑田佳祐のソロ活動を集大成した2枚組、全30曲におよぶベストアルバム。 “悲しい気持ち”“波乗りジョニー”“白い恋人達”などの定番曲から、“君にサヨナラを”“月光の聖者達”といった最近の楽曲、さらにユー…
元パンテラのヴィニー・ポール、マッドヴェインのチャド・グレイら錚々たるメンバーが集まったヘルイエーの2年ぶりの3作目。本人たちの言葉にある通り、ヘヴィ・メタルの原点に戻った一作だ。メタルの領域を広げ…
喪失感と焦燥感、夢と期待が混然一体となった美しき産声。最高だ! ドレスコーズは本作をもってデビューする。《さあBlue 何かを失った気分はどうだい?/さあBlue 撃ちそこねるなよ、この胸を》と歌う“Trash”…
初アルバム『サントゴールド』から、もう4年も経ったのである。当時、ディプロやスウィッチの手がけたブリーピーでバウンシーな曲の衝撃は、サンティゴールドを反メインストリームのポップ・クイーンに位置づけた…
多くのラブソングを歌ってきたベボベが、結成11年目に突入し最初に歌うのが『初恋』なのが面白い。しかも過去を懐かしむのではなく現在進行形で《君にすこし会いに、急いだ》なんて甘酸っぱく恋焦がれ、《僕が見て…
システム・オブ・ア・ダウンのフロントでありソロやさまざまな名義での創作活動に加えレコード会社運営、またトム・モレロと一緒にNPO団体“Axis of Justice(正義の枢軸)”に関わるなどさまざまな方向に枠を…
中村一義が自身の音楽のルーツであるベートーベンと向きあう=『対音楽』というコンセプトで制作された今作。1曲目から9曲目まで、それぞれ交響曲第一番から九番までのフレーズが取り入れられ、アレンジも演奏も全…
全米1位パワーはやはりすごい。ファン.が、"伝説のヤングマン~"でロック・バンドとしてコールドプレイ以来の快挙(ビルボード・チャート1位に昇りつめる)を成し遂げ、人気ドラマ『glee』でもカヴァーされるな…
ロックンロールは死なない。そんな強烈なメッセージを掲げたニューアルバムは、しかし一般的にロックンロールという言葉が喚起する騒々しいものとは少し違う。本作には“静かに光り続けるもの”という曲が入ってい…
「今晩はマジで酔っ払ってる/でもまだ飲むぜ/人生に目的があるかって?/あるに決まってるだろ/でもそれが実現するまで、俺たちは飲む」 オープニング・トラック"ザ・ナイツ・オブ・ワイン・アンド・ローゼズ"…
話題の映画『ヘルタースケルター』のエンディングテーマとして書き下ろされた“The klock”。破壊、虚偽、過剰。その裏にある、愛、夢、素。そういった全てをひっくるめた現実という奴が、くっきりと描かれたポッ…
カヴァー集を聴くことでカヴァーされた本人の魅力が、もっとわかるようになる。これは、そういうアルバムだ。昨年デビュー15周年だったPUFFYは、これまで様々なアーティストの曲を歌ってきた。ここには、奥田民生…
今秋、いよいよメジャーデビューを果たすThe SALOVERS。本作はいわゆる「プレデビューアルバム」の位置づけで、新曲2曲、過去の2枚のミニアルバムから4曲が収録されている。デビューミニアルバムに入っていた代表…
メジャー傘下の<1965 Records>を離れ、名門インディー<Cooking Vinyl>からリリースされる4作目のAL。ザ・ヴューが<1965 Records>と袂を分かつというのは、それだけでひとつの時代の区切りを受け止めさせるのだ…
先行シングル“Place to Try”で、遂に日本語で唄うことに踏み込んだTOTALFAT。ターニングポイントなどという生易しい言葉では形容できない覚悟を感じとったが、その気迫は今作にも漲っている。新たな一歩を踏み出…
ここのところ年に一度のペースでリリースされてきているザ・ローリング・ストーンズ関連の超貴重映像アーカイヴだが、また今年もやってきました。しかも、すごいのが! ものは『刺青の男』を引っ提げて81年ツアー…
昨年9月末に高橋が脱退してから、まだ1年過ぎていない。だが、橋本・福岡のふたり体制になって発表するシングルは、これで4枚目。なんという生産性の高さだろう。そのうえ、“きらきらひかれ”は、チャットモンチ…
ソロをへてバンドを組織する中でソングライティングを押し広げストーリーテリングを掘り下げてきた過去のディスコグラフィーと、今作は位相が異なる。時に音楽以外からも着想を求めコンセプチュアルな設定を用意し…
星野 源の音楽はいつも軽やかだ。BGMで流しても楽しいその音楽は、ナチュラルな生き方を求める時代の気分とも合致しているだろう。とはいえ、それは決して脱力ライフを勧めるものではなく、むしろ鋼のような信念に…
4年ぶり、9作目である。前作同様ボブ・ロックのプロデュース。 オフスプリングがもっとも勢いがあった時期といえば、やはり90年代ということになると思うし、いまだに一番人気があるのは全盛期のメロコア的なパ…
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