活動休止から2年半、昨年2月には世界に先駆けて日本でライヴを行ない、再始動したイエローカード。復帰作『ホエン・ユーアー・スルー・シンキング、セイ・イエス』はパンク・ロック・アルバムで、一気に加速して…
そのギター・サウンドを軸として、一貫して生のグルーヴと質感越しに音楽を発信してきたmiwaによる、初の4つ打ちエレクトロ・サウンドによるニュー・シングル。サビの先にさらなる高みへ昇り詰める展開といい、胸…
UKインディ村を飛び出し、メインストリームでのブレイクを目指す新星の最右翼と目されるロンドン出身の5人組のデビュー・アルバムである。ヴォーカルのフレッドとギターのクリスは2000年代半ばのUKロック・バブル…
これまでの藤巻亮太は自然の光景を巧みに描写しながら、多くの人が共感できる歌作りに注力してきた。レミオロメンのキャリアは共感の輪が広がっていくことと同義であったように思う。ただし、共感の輪を支える藤巻…
昨年のダウンロード・フェスで再結成を果たし、ラウドパークで再来日も実現させたザ・ダークネスが、堂々の復活宣言となる7年ぶりの新作を完成させた。03年にデビューし、ファルセット・ヴォイスが響き渡る究極の…
そこで起こっている事柄が濃密な内容であるほど意識し難く、また、同じ長さとは思えないほどに短く感じられるのが「時間」だ。前作に続き『氷結』のCMソングとして使用されている“ポイント”や“Hurly Burly”と…
そのハード・エッジな勢いが、ブロック・パーティー最大の魅力のひとつだと思っていた自分のような者にとっては、まさに快哉を叫びたくなるニュー・アルバムだ。 2008年のサード・アルバム・リリース後、彼らは活…
新しい才能には二通りある。生まれながらにしてピカピカに光っている天才と、玉石混淆の中から掘り出したばかりの原石だ。そして、磨けば光るかもしれないが光らないかもしれない原石を「光る!」と信じる瞬間にこ…
2年前、今から思えば最後となってしまったアイシスの日本公演に帯同して来日し、アイシスによる神がかったパフォーマンスに負けず劣らずの熱演を見せ、観客の心をがっちりと掴んでみせたバロネス。 2007年にリリ…
今年5月に行われた、lecca初の武道館公演のDVD。正直、彼女のすべてを包むような芯の強さは、映像だと伝わりづらいと思っていたのだが、これは違った。 晴れ舞台ならではの仕掛けも数多く散りばめられた極上のエ…
2009年の前作『ザ・ハウス・ザット・ダート・ビルト』(※プロデュースはアークティック・モンキーズやアデルも手がけたジム・アビス)を聴いた瞬間からずっと愛聴し続けてきたが、待望の新作も期待に違わぬ最高の…
ねごとを、ひたすらに天真爛漫なミュージシャンだと思っていた。au LISMO!のCMに起用された“カロン”で一躍注目を集め、その後も着実にスケールアップ、前作『sharp#』でオリコンシングルトップ10入り……改めて…
後のUSオルタナティヴ・シーンに大きな影響を与えた80年代初頭の活動が実質4年しか続かず、フル・アルバムは『Vs.』1枚しか作られなかったことを考えると、2002年になって再結成を果たしてから継続してい…
大震災前後でイメージが変わった言葉に「圏内」がある。以前はケータイで電波の届く範囲が連想されたが、事故のあった原発から「××キロ圏内」のほうが先に浮かぶようになってしまった。この新作は、短いノイズの…
個人的には『サード・アイ』『フェイズシフター』の90年代の印象が強いが、LAパンクの黎明期から活動していて(なにしろデビュー作は82年発表)、ガキ・パンクからパワーポップ・バンドになり、さらにハード・ロ…
メキメキと頭角を現しているラウド・シーンの雄、Fear, and Loathing in Las Vegas(以下「ラスベガス」)の、現在の勢いを正しく封じ込めたような素晴らしいセカンドアルバムだ。音源に触れることの喜びに誰も彼…
新世代のボーイ・バンドとして、イギリス、アメリカ、オーストラリアでも巨大な旋風を巻き起こしているワン・ダイレクション。待望の日本デビュー作となる本作は、すでに世界16ヵ国で1位を記録、イギリス出身のグ…
デビュー・アルバムとしては異様に完成度が高く、60Sのソフト・ロックから70Sのフィリー・ソウルに80SのAOR、はたまたよりオーセンティックなジャズにボッサまで、とにかく「アーバン」と書いて「洗練」と読むよう…
UKチャートのトップを獲得したシングル“トワイライト”によって一躍その名を知られることになった、カリブ海は珊瑚礁の国、バルバドス出身のバンドであるカヴァー・ドライヴのデビューAL。メンバーの4人全員が20…
中尾憲太郎&藤田勇という、それこそ日本オルタナ・ドリームチームと呼んで差し支えない鋼鉄のリズム隊のサポート&スティーヴ・アルビニ直系サウンドエンジニアリングを得てついに完成した、木下理樹&戸高賢史…
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