冒頭の“THE EDGE”のストーンズ直系リフワークから“HELLO”のハードロック的爆走感へと至る展開の時点で、これまでのTHE BAWDIESとはまるで異なる獰猛な佇まいのロックンロールアルバムであることを誰もが感じる…
GOOD ON THE REELの音楽の魅力は「ムードの描写」とでも言うべき部分にある。現実世界での人間の感情が、「喜怒哀楽」という4つの分類にキッチリ収まるものではないことは、誰もがよく知っているだろう。楽しいけ…
前作『UMA』は半数以上の曲が海外のトラックメイカーとの共作だった。今作は全曲ケンモチヒデフミのオリジナル曲によるフルアルバムである。 音楽的な個性やパターンはある程度確立されている人たちだけに、画期…
4枚目となる2年ぶりのニュー・アルバム。この間、メンバーの死去や脱退に見舞われ、活動の継続も危ぶまれた彼ら。しかし、残されたふたりは高校の同級生だった新メンバーを迎えてバンドを再編。これは新体制による…
元ギャロウズのフロントマンだったフランク・カーターが、ラトルスネイクスを率いて2015年に出したデビュー・アルバムは衝撃的だった。野太いハードコア・パンクに乗せた強烈な言葉を浴びせられてるうちに「そうだ…
今作のUKオリジナル・ヴァージョンのリリースから実に2年半、USリイシュー盤から数えても1年のビハインドを経てはいるものの、2月の来日を前にザ・ストラッツの日本デビューがついに実現! クイーンとストーンズ…
86年のヒット・アルバム『ターボ』リリース30周年を記念した、CD3枚組仕様のアニヴァーサリー・エディション。MTVやLAメタルの攻勢をギター・シンセの音色で迎え撃ったポップでモダンなサウンド・デザインの本アル…
早くも今年のベスト・デビュー・アルバムの一角を占めること必至、アイスエイジに続くコペンハーゲンの新星、コミュニオンズの待望のフル・アルバム『ブルー』が到着。過去のEPにあった身悶えするほど甘酸っぱく煌…
昨年暮れのザ・エックス・エックス日本公演のオープニング・アクトに抜擢されていたサンファ。その時は簡易なキーボード弾き語りだったこともあり、あの規模の会場(豊洲PIT)全体を掌握するだけの力量はまだない…
嘘は八百、煩悩は百八、足すと九百八=908=俺! というわけでこのアルバムタイトル、ということをCOUNTDOWN JAPAN16/17出演時のMCで知った時は「うまい!」と感心したが、聴くとそれが「すごい!」に変わる。そも…
TVアニメ『3月のライオン』(羽海野チカ原作)の第2クールのオープニングテーマとして、すでに話題になっている“さよならバイスタンダー”(バイスタンダーとは、傍観者、見物人という意味を持つ)。前に進み続…
1曲1曲を本当に重要なものとして考えるあまり、自分たちにとっても聴き手にとってもほんのわずかでも「まあこれでいいか」が入ることを許さないあまり、曲が書けなくなりインターバルが長くなる。だからここ数年の…
《正しく生きようとする君は素敵だよ/そんな自分を君も愛してあげてよ》という慈愛の祈りで幕を閉じるこの“一滴の影響”を、《許せば進めるし 恨みは立ち止まらす/あれは僕のせいにしな それも僕のせいにして…
それこそ“NEW WALL”のストリングス大フィーチャーや“Girl A”のインダストリアルな質感のサウンドメイキングも含め、バンドサウンド以外のアレンジも含めて強靭なロックの肉体性を発揮してきた[Alexandros]だが…
17年1月の来日を目前に控えてリリースされた、ハワード・ジョーンズ6年ぶり10作目のアルバム。前作『オーディナリー・ヒーローズ』での、ピアノ&ストリングスをフィーチャーした肉感的なポップ感からは一転、時代…
“クローサーfeat.ホールジー”がリアーナ/ドレイクを超えて今年のシングル・チャート最多となる12週連続1位を獲得したことを引き合いに出すまでもなく、USダンス/エレクトロニック・シーンの急先鋒的な注目と支…
オリジナル・メンバーによる70~78年の音源を集めた、まさに究極の2枚組ベスト。アンディ・ピアースによる09年の名リマスタリングも、彼ら自身の監修による絶妙な選曲も功を奏しているのだろう。昔から大好きだっ…
英リーズ出身のインディー・デュオ、メナス・ビーチの2年ぶりのセカンド。基本形は男女2人だがサブ・メンバーは流動的で、マンサンのポール・ドレイパーがギターを弾いていて驚いた記憶がある。かのジョニー・マー…
ピート・ドハーティにとってリバティーンズ、ベイビーシャンブルズ、自身のソロは明確に区別できない「ひとつ」の表現であり続けてきた。リバが不調な時はベビシャンが心臓代わりとなるし、カールとの関係が拗れて…
KEYTALK10枚目のシングル表題曲“ASTRO”は王道中の王道というべき曲。戦うように掛け合いを繰り広げるツインボーカル、その裏で異彩を放つギター、疾走感溢れる4つ打ちビート、2分48秒という短時間で熱量をすべて…
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