鴉の音楽には、焦燥感と安心感が同居している。二律背反のようにも思えるその二つが両立しているのは、彼らの描き出す幻が、目の前の現実を前提としているからだ。1stアルバム『未知標』リリース後、ドラマーの交…
メジャーデビューしてから、そして鴇崎がヴォーカルになってから初めてとなるフルアルバム。その名も『パワースポット』って……OLさんがターゲットか!と思わず突っ込んでしまいたくなるが、聴けば確かに、はちき…
「オールドスクール・メタルの黄金期が必ずまたやってくる」と語っていたVo・ガブリエル15歳!という時点で脳内時間軸がぐらぐらしていたデビュー作『ライト・フロム・アバヴ』から早3年。その後、初のツアーを経…
3rdアルバム『PASSENGER』はディープな作品だった。精神の暗い部分へと大胆に踏み込み、狂気と紙一重の境地を描いていた。それでいて混乱した印象はなく、真実を描くのだという清々しいほどの意志を感じさせる作品…
結論から言うと、好きだ、この兄弟。ナッシュヴィル出身の2人組、ジェフ・ザ・ブラザーフッド。兄でギターのジェイクと、弟でドラム&ヴォーカルのジェイミンというノー・エイジ的な極小のバンド編成なのだが、鳴…
Coccoの歌は、その一曲一曲が遺書であり、最強のラブレターである。魂が剥き出しになった、ものすごい切迫感がある。けれども、人が人に向けて歌うということは究極的にはそうあるべきなのではないか? 台所で口…
94年に、それぞれ「スラッカー」なる時代精神を定義づけた記念碑的アルバム&シングル=『クルーキッド・レイン』および『ルーザー』をリリースした、ペイヴメント/スティーヴン・マルクマスとベック。ベックがプ…
洋服を裏返しにして着ているようなシュールな感覚がSEKAI NO OWARIの音楽にはあった。通常のロック、ポップスの音作りと変わらないはずなのに、何か肌触りが明らかに違う。通常のロック、ポップスと同じように愛と…
これは良いパワー・ポップのアルバムだ。ガチャガチャしたギターとドタバタしたドラムで、結構ぶっきらぼうな演奏ではあるが、そこに乗っかるのは、まさしく60年代ポップ・ロック黄金時代のメロディ。初期のニック…
LAベース・ミュージック・シーンの紅一点、というより、手身近な機材(とマイク一本)で音楽を立ち上げるDIYな女性アーティストは昨今少なくない。ピーナッツ・バター・ウルフがベタ惚れしたナイト・ジュエル、ゾ…
この2ndアルバムは、今まで彼らの魅力に気付いていなかった人も巻き込むに違いない。男女混成バンドながら、性別なんて関係ない!とリアルに思わせる迫力のロックンロールを鳴らしてきた彼ら。しかし今作は、一人…
震災以降、暗く沈んだ日本にロックンロールで光を!という意志のもと、オリジナル曲2曲と洋楽カバー2曲の4曲構成でリリースされるSISTER JETのニューシングル。『ロックンロール発電所』というタイトルにふさわし…
90年代半ばにコネチカットで結成して以来、ブルータルでメタリックなハードコア・サウンドでシーンの最前線を走ってきたヘイトブリード。アンダーグラウンドでのリリースから、老舗ハードコア・レーベルVictory Re…
新曲、セルフカバー、アルバム未収録曲で構成され、2001年にリリースされた企画盤『Sugarless』の第2弾。今回収録されている新曲は“コーヒー”と“ガリレオの数式”。生々しいモチーフを光らせるスガ節が発揮され…
モータウン全盛期の売れっ子ドラマーを父に持ち、現役屈指の辣腕ジャズ・ドラマーを兄に持つ。そして自らはスイサイダル・テンデンシーズのメンバーで、スヌープ・ドッグやエリック・ベネイなどとも共演経歴がある…
昨年のリテイク・シングルを除くと、完全な新作としては『Aha!(All We Want)』以来、実に5年ぶりとなるシングル。ここでLOVE PSYCHEDELICOが動く必然とは、多くの人々に届けられるべきエールである。理想を抱えた…
レーヴェンが9月に新作を携えて東名阪ツアーで来日! これから夏フェス・シーズンど真ん中に突入するというときに何を騒いでいるのかと思われるかも知れないが、レーヴェンがライブを行うということはそれだけで…
『花束』から間髪入れずにリリースされる新シングルは“Light Infection”につづくアニメ・タイアップ曲で、“Light Infection”に通じる、メリハリの効いたキャッチーな曲。以前のような派手な曲展開がなく、その…
いよいよフェニックスの後継者への階段を登ったというべきか? ハウス・デ・ラケット、ルノー・レタンとゴンザレスという、ファイストの世界的成功を影で支えたプロデューサー・チームの強力なバックアップを得て…
新世代メタルを牽引するトリヴィアムもデビューから早8年、不動の存在感を示す5作目の新作が完成した。ドラムのトラヴィスが脱退して、新メンバーのニックを迎えての再出発となったが、トリヴィアムとしての揺るぎ…
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