【JAPAN最新号】sumika、初リモートレコーディングで紡いだ新曲公開。「音楽」と「生活」を結ぶメッセージがここに!

【JAPAN最新号】sumika、初リモートレコーディングで紡いだ新曲公開。「音楽」と「生活」を結ぶメッセージがここに!
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』8月号にsumikaのロングレビューを掲載!

初リモートレコーディングで紡いだ新曲公開。
「音楽」と「生活」を結ぶsumikaからのメッセージがここに!

──『Dress farm 2020』基金に寄せて考えた「音楽の力」のこと

文=杉浦美恵


新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響によって、日常は激変してしまった。ミュージシャンの音楽活動も、ほとんどのライブが延期・中止となり、予定していた制作も思うに任せない状況が続く。極力「会わない」こと、「移動しない」ことを推奨される世の中で、それでも救いだったのは、現代はオンラインですぐに繋がれる時代であったこと、そして遠く離れていてもコミュニケーションがすべて絶たれるというような状況にはならないということだ。でもやはり、コロナ禍以前の日々が恋しい。特に、ミュージシャンとリスナーとを結ぶもの、生活と音楽とを結ぶもの、そこで鳴る音楽の意味、すべてが今は変わってしまったからだ。もちろん、ステイホームでも新たな音楽に出会えるし(むしろいろいろな音楽を掘っていくチャンスでもある)、ひとりで音楽に向き合う時間も有意義だ。しばらくはその時間を楽しんだ人も多いだろう。けれど、能動的に何も動き出せない自分の状況と、それに反比例するように、感染症に関わる医療従事者や、まさに存続危機を迎えているライブハウスなどエンタテインメント業界に関わる人たちに思いを寄せれば、自分だけがモラトリアムのような時間を過ごしていていいのか、とか、それなのにこの状況に少なからず日々心をえぐられていく自分の弱さ、とか、なんとも落ち着きどころのない気持ちで過ごす日々が続く。

こんな状況下でも心を震わせる音楽に触れたいというのはリスナーのエゴかもしれない。けれど、どんな仕事をしている人でも、どんな人生の途上にある人でも、どんな場所でどんな生活をしている人でも、音楽はもしかしたら毎度の食事と同じくらい大事なもので、それは時々生命線のひとつにもなり得ることは、この雑誌を読んでいる人ならきっと共感してくれるはずだ。どんな仕事をしている人でも、あるいは今、未来に希望を見出しづらい学生も、今この状況下で、1日の仕事やタスクが終わり、ひとり肩の力を抜く時間とか、無事に仕事を終えて家路につく途中とか、そんな時に柔らかく、時に力強く、耳に滑り込んできてくれる音楽がなかったならば、心は脆くただ迷いや苛立ちの闇へと潜ってしまったかもしれない。だからこそ、今、今こそ音楽が必要なのだ。

そんなリスナーの気持ちと、けれど従来の音楽活動が困難なこの状況と、多くの負担がのしかかる医療現場を今日も支えている人たちへの感謝の気持ちと──そうした、日々の様々な思いが絡み合う「正解のわからない思考」をどうにか着地させてくれるものとして、今回のsumikaの取り組み、『Dress farm 2020』基金の立ち上げのニュースは私のもとに飛び込んできた。そのスピード感こそが素晴らしいのと、支援先として医療従事者のみならず、ライブハウス関係者(エンタテインメント従事者)にも、しっかりと目が向けられていることにも、この基金の現実感が感じられる。ただ「お金を集める」ことを目的としない、「当事者」としての取り組みでもあるということ──それはそれに参加するリスナーも「当事者」であること──の表明だと受け取ることができた。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年8月号より抜粋)


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