現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号にASIAN KUNG-FU GENERATIONが登場!“ダイアローグ”の歌詞は、いずれ世界が水没していくイメージで作った。
水位が上がっていくところに浸かって、なんの違和感もなく生きていくのは俺はもう難しい
1年5ヶ月ぶりのシングル『ダイアローグ / 触れたい 確かめたい』リリース。ロックバンドはどこへ向かえばいいのか、その指針となる確かなメッセージを聞け!
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=北島明
まあアジカンの場合は、2018年の末にアルバム『ホームタウン』を出してからすぐにガッシリと全国ツアーをやって、夏フェスもビッシリと出て、エルレ/テナーとの「NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019」もでっかく3ヶ所でやって、そのあとイギリス/フランスツアーに出かけて、今年になってコロナが始まったわけだから、まだ被害は少ないほうである。それでも今年開催予定だった「Tour 2020 酔杯2」を全公演中止したわけで、やはり活動は大きく影響されている。
1年5ヶ月ぶりのリリースとなるニュー両A面シングル『ダイアローグ / 触れたい 確かめたい』は、去年のイギリス/フランスツアーの時にイギリスでレコーディングしたもの。まず“ダイアローグ”、これはもう、ロックの最前線に立ち続けるベテランバンドの出すサウンドはこうあるべき!と叩きつけたくなるような堂々たるミドルテンポのロックチューンだ。大ぶりで確信に満ちたグルーヴ、と同時に繊細に施されたサウンドトリートメント――両面からの攻めの姿勢が素晴らしい。
もう1曲の“触れたい 確かめたい”はアジカン初のシンセベースに乗って流れていくポップ・ロックで、羊文学の塩塚モエカを迎えてのデュエット。新境地で新鮮。
久々のゴッチ登場なので、このシングルのことはもちろん、コロナ状況下でのこと、バンドのこと、いろいろと話してもらった。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年11月号より抜粋)
掲載号の購入はこちらから