【JAPAN最新号】東京事変、その最新形態に閏え! 配信と映画館上映により遂に全国に届けられた再生後の姿――2020年7月24日、無観客のNHKホールより

【JAPAN最新号】東京事変、その最新形態に閏え! 配信と映画館上映により遂に全国に届けられた再生後の姿――2020年7月24日、無観客のNHKホールより
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号に「東京事変2O2O.7.24閏vision特番ニュースフラッシュ」のライブレポートを8Pにわたって掲載!

東京事変、その最新形態に閏え! 配信と映画館上映により遂に全国に届けられた再生後の姿――2020年7月24日、無観客のNHKホールより

文=古河晋 撮影=太田好治


2020年元旦、突然に――否、いくつかの節目における巧妙緻密な伏線を経つつ発表された東京事変の再生。8年前のあの時と同じような唐突さと、一方でどこかでこんな時が来るのではと予感していたような不思議な感覚、そして痺れるほどクールな新曲“選ばれざる国民”の響きと共に、そのニュースは駆け巡った。かつて、その解散がオフィシャルホームページで発表されたのは今年と同じく閏年である2012年1月11日深夜0時のことだった。その翌週には、その段階ではラストアルバムだった『color bars』をリリース、『ミュージックステーション』では天井から札束をバラマキながら“今夜はから騒ぎ”とデビュー曲“群青日和”を披露。解散発表から約1ヶ月後の2月14日からラストツアー「Domestique Bon Voyage」を開催。何とその前の大規模全国ツアー「Discovery」の開催から1ヶ月半しかインターバルが無い中でスタートし、2月29日の閏日、日本武道館公演をもって「毎度あり」「さらばだ!!」の文字をビジョンに残して解散。まさに溢れんばかりの愛を込めて巧妙緻密に仕組まれた解散劇だった。本誌も、その解散劇に食らいついて急遽、2月29日発売号の表紙をこじ空けて「さらば、東京事変」号を必死に作ったのも今となっては良い思い出だ。以降、カップリング集『深夜枠』に収録された未発表の新曲“ただならぬ関係”のMVでは「AND THE BEAT GOES ON」の文字と共にまだ決定していない東京オリンピックの開会式の映像にメンバーが出演(いつこんな映像素材を撮ったのか話題騒然)。解散1年後にリリースされたコンプリートBOX『Hard Disc』のジャケットには、“能動的三分間”の歌詞和訳にして椎名林檎の解散時コメントでもある「我々が死んだら電源を入れて 君の再生装置で蘇らせてくれ さらばだ!」の言葉を想起させる再生装置が。解散から4年後の閏年の2016年に発表された椎名林檎のソロ楽曲“ジユーダム”、“マ・シェリ”のレコーディングメンバーには東京事変のメンバーが名を連ね、同年の『紅白歌合戦』に椎名林檎が出演し、“青春の瞬き”を披露した際もバックバンドは伊澤一葉(Key)、浮雲(G)、亀田誠治(B)、刄田綴色(Dr)。「閏年」「オリンピック」「再生装置」のモチーフをサブリミナルに使いつつ、2020年は東京事変に纏わる大きな何かが起こるという予感は確実に擦り込まれていた。まるで8年前から、その「復活劇」が始まっていたかのように。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年11月号より抜粋)


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