現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号にヤバイTシャツ屋さんが登場!元気は出ると思いますね。落ち込むヒマがない1枚。
それは今の時代やからこそ、こうなったんじゃないかなと思います(こやまたくや)
ヤバT、「困難の時代と向き合う!」――現在の己をすべて込めたアルバム『You need the Tank-top』を語る
インタビュー=兵庫慎司 撮影=オノツトム
1曲目“Give me the Tank-top”の《脳と体が求めている Tank-top を!/うるさくてくそ速い音楽を もっと浴びるように 着るように 聴く》というラインと、ラスト“寿命で死ぬまで”の《あなたが居ないと寂しいけど/音楽の力はまじで凄いから/平気で何処までも届くと思った/大きい声で歌った》というラインが示しているように、とてもシリアスで切実な作品になっていることがひとつ。そうしたシリアスなテーマも、「珪藻土マットは洗えないことに気がついた」とか「借りパクされているDVDを返してほしい」みたいなテーマも、「自分が本当に思っていること」として等価である、だから歌になる、という側面がひとつ。そして、メロコア・ヘヴィロック・ミクスチャー以降のパンクバンドとしての、メロディメーカー、アレンジャー、演奏家、すべての面において圧倒的にハイレベルであるという事実。この3つが揃ったことにより、ヤバイTシャツ屋さんのニューアルバム『You need the Tank-top』は、おそらくヤバT史上最強の作品になった。なぜそんなアルバムを作ることができたのか、1曲ずつ訊いていくことで解き明かそうと試みるインタビューです。(兵庫慎司)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年11月号より抜粋)