【JAPAN最新号】UVERworld、苦難の中でこそ命を祝え。覚悟の新曲が乱舞するTAKUYA∞生誕祭、完全レポート!

【JAPAN最新号】UVERworld、苦難の中でこそ命を祝え。覚悟の新曲が乱舞するTAKUYA∞生誕祭、完全レポート!
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号にUVERworld TAKUYA∞生誕祭のレポートを掲載!

苦難の中でこそ命を祝え――。
覚悟の新曲が乱舞するTAKUYA∞生誕祭、完全レポート!

文=小池宏和 撮影=鳥居洋介


「いろいろ制限がある中で、我慢して頑張っているやつは、かっこいいと思うぜ」。2020年の生誕祭ライブで、TAKUYA∞(Vo・Programming)はそんなふうに告げていた。

12月20日に開幕した「UVERworld ARENA LIVE 2020」において、彼らは横浜アリーナの2日間で4公演、日本武道館でのクリスマスライブを2公演、そしてマリンメッセ福岡にて2日間で4公演、年内に全10公演という、怒涛のスケジュールを駆け抜けてみせた。UVERworldが1日2回公演を行うのは今に始まった話ではないが、世界中がパンデミックの苦難に見舞われたこの2020年の終わり、オーディエンスの健康面にも配慮しつつ、ひとりでも多くのCrew(ファンの呼称)とライブで会いたいという思いが、このスケジュールには表れていた。バンドとしても、多くの事柄が思うように進まなかったはずの2020年。恒例のメンバー生誕祭ライブもやむなく開催延期を決定した公演があった。しかし12月21日のTAKUYA∞生誕祭、UVERworldは横浜アリーナで、巨大な祝祭感に満ちたライブ空間を生み出してみせたのだ。本稿では、14時開演の昼公演の模様を振り返ってみたい。

開演時刻を告げるスクリーン上のカウントダウンに合わせて、いつもならオーディエンスの声が上がるところだが、シンガロングや大きな発声の自粛が求められるライブ環境の中、辛抱強く手を打ち鳴らす音が響き渡り、興奮を押し込めた不思議なムードの中でUVERworldの登場を待ち侘びていた。最初に姿を見せた真太郎(Dr)が鋭利で爆発力に満ちたファンキービートを繰り出し、そこに誠果(Sax・Manipulator)が熱くサックスを吹き鳴らして始まる、新しいオープニング曲。克哉(G)、彰(G・Programming)、信人(B)、そしてTAKUYA∞が、ステージ後方の高台になった場所から並んで降りてくる。不穏なエフェクトを噛ませたボーカルに導かれる“Making it Drive”は、のっけから巨大でフューチャリスティックなロックシンフォニーのグルーヴを立ち上らせていった。これが今のUVERworldの基準となるサウンドであり、懐の深さなのである。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年3月号より抜粋)



【JAPAN最新号】UVERworld、苦難の中でこそ命を祝え。覚悟の新曲が乱舞するTAKUYA∞生誕祭、完全レポート! - 『ROCKIN’ON JAPAN』2021年3月号『ROCKIN’ON JAPAN』2021年3月号
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