【JAPAN最新号】ずっと真夜中でいいのに。密度を高めエモーションを誘うずとまよの世界観とACAねの歌、その全てに迫る有観客ライブ考察レポ

【JAPAN最新号】ずっと真夜中でいいのに。密度を高めエモーションを誘うずとまよの世界観とACAねの歌、その全てに迫る有観客ライブ考察レポ
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号にずっと真夜中でいいのに。「やきやきヤンキーツアー(炙りと燻製編)」東京編のレポートを掲載!

久々の有観客ライブ「やきやきヤンキーツアー(炙りと燻製編)」東京編を観た!
さらに密度を高めエモーションを誘うずとまよの世界観とACAねの歌、そのすべてに迫る考察レポ

文=小池宏和 撮影=鳥居洋介


ずっと真夜中でいいのに。の表現は、シュールであったりコミカルであったりもするのに、なぜこんなにも心揺さぶられるのだろう。それは、ACAねが常に記憶と戯れ、そして記憶と決着をつけるようにしながら、自己表現に向かう精神の持ち主だからではないか。日々選択し、成長し、生きてゆくこと。その痛みや苦しみに、極めて自覚的なアートになっているのだ。

「潜潜ツアー(秋の味覚編)」以来、約1年ぶりとなった有観客ライブ「やきやきヤンキーツアー(炙りと燻製編)」。会場は2020年に開業した東京・有明の東京ガーデンシアターであり、モダンさと伝統を兼ね備えた、劇場型の会場になっている。11月28日と29日の2日間のうち、29日のパフォーマンスを観た。今回も、開演前からステージセットに興味をそそられる。砂漠の真ん中に佇む、「ZUTOMAYO MART」なる廃墟寸前のコンビニエンスストア。一台の自転車がぽつんと停められているあたりも、ずとまよの公式ホームページに掲げられていたライブ告知ページのイラストと同様である。非現実と生活感が不思議と混ざり合ったテイストは、これまでのミュージックビデオやライブ演出で表現されていたビジュアルと地続きになっている。

さらに驚かされたのが、バンドメンバーの風貌だ。ジャパメタと初期V系の端境期に見られたような、逆立てた金髪やスパイキーヘアなどのいかめしい髪型。いざ奏でられるバンドサウンドのほうも、これがずとまよのライブかというほどメタル色の強いものになっている。レトロなヤンキー文化圏に近しいそのロックは、たとえば漫画『特攻の拓』の世界観を思い出させる。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年3月号より抜粋)



【JAPAN最新号】ずっと真夜中でいいのに。密度を高めエモーションを誘うずとまよの世界観とACAねの歌、その全てに迫る有観客ライブ考察レポ - 『ROCKIN’ON JAPAN』2021年3月号『ROCKIN’ON JAPAN』2021年3月号
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