現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号にヨルシカが登場!僕は暴れたいんですよ(笑)。でも社会が許してくれないから創作行為で代替しているだけで。
学校の窓ガラスを割ってもゲンコツひとつで許された時代に生まれたかった(n-buna)
『盗作』と表裏一体で生まれた最新EP『創作』。その真意に迫る!
彼らの表現、そして圧倒的な「歌」の本質とは?
インタビュー=杉浦美恵
『盗作』という大きな波紋がまだ収まらないうちに、ヨルシカは新たに『創作』というEPをリリースした。両者が表裏一体の対となる作品であることは、そのタイトルからも想像できる。そこではまた様々な解釈が生まれるだろうが、n-buna(G・Composer)は今回のインタビューで、その意図を明確に説明してくれた。しかし「そこは作品としての本質ではない」とも。確かにこの作品ができあがった背景は非常に興味深いし、n-bunaというアーティストを理解するためのテキストにもなっていると思う。けれど今作には、そうした情報を必要としないほど圧倒的な魅力を放つポップミュージックが並ぶ。それこそn-bunaの言う、「作品の評価は、作者の情報や作品が作られた背景に依存しない」ということを証明するかのような作品なのだ。n-bunaのソングライティングとともに、suis(Vo)のボーカルの躍動感はこれまでにないほどの美しさと強さを感じさせ、特に“春泥棒”には息を飲む。ヨルシカがとんでもない境地に到達したと思わせる見事なEP作品の完成である。(杉浦美恵)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年3月号より抜粋)