現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号にあいみょんが登場!この曲は自信あります。
今、こういう曲を歌えるのは自分しかおれへん!って思ってます
春の2号連続インタビュー後編
新たなる超・名曲“愛を知るまでは”のすべて!
インタビュー=小栁大輔 撮影=磯部昭子
前号から続いての2号連続インタビュー。両A面シングル『愛を知るまでは / 桜が降る夜は』の2曲を、それぞれに話してもらおうということで、今回は“愛を知るまでは”の回であります。あいみょんを相手に言うのもいまさら感がすごいが、どちらもあまりに素晴らしい名曲で、それぞれに成り立ちや彼女自身による解説を聞けるもんなら聞きたいと相談させてもらったわけです。
特に“愛を知るまでは”はすごい。“君はロックを聴かない”や“マリーゴールド”などに並ぶ、代表曲クラスの名曲だと思う。J-POPの王道を堂々といくのはあいみょんの「節」のど真ん中だとしても、「愛を知るまでは死ねない」と宣言するその潔さというか、自身の中をうるさいくらいに駆け回る焦燥感に言葉を与え、輪郭を与え、そうすることで生まれる自熱で猛烈に走り続けるという、ソングライターとしての究極のあり方に感動する。正しい音楽の生まれ方、という感じがする。何かからの逆算などなく、自分はそうやって音楽を作り続けるという確信に向き合い、その確信を見失うことなくにまっすぐ進むあいみょん道。聴いてもらえばわかるが、どこか気高いくらいにピュアな、何か大切なことに気づいている人だけが到達できるような、芯の強さがこの曲にはある。
「今回のあいみょんの曲もいいね」と言うのはもはや、「今年の桜もきれいだね」と言うのと同じくらい当たり前で、かけがえないことだと思う。そんな新たな超・名曲について、じっくり話してもらった。(小栁大輔)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年7月号より抜粋)