現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』6月号にあいみょんが登場!やっぱり私といえばこういうスタンダードなアレンジやなって。
私は、優しいシンガーソングライターになりたいんで(笑)、丸みがある音楽が王道です
2号連続「春の名曲まつりインタビュー」前編
あいみょんが歌う桜はなぜ「降る」のか?
極上のスタンダードナンバー“桜が降る夜は”を語る
インタビュー=小栁大輔 撮影=磯部昭子
5月26日にリリースされるあいみょんにとって初めての両A面シングル『愛を知るまでは / 桜が降る夜は』は、生まれたそばからクラシックな手応えすら感じるとびきりの名ポップソング(×2)である。あいみょんをもってすればこれまでもいつでも両A面的なシングルを作ることは余裕だったと思うが、今初めて、というのは偶然じゃないのだろうと思う。
徹底してスタンダード。一貫してグッドミュージック。どこまでも突き詰められた品質保証ナンバーとも言える2曲だが、妥協もギミックもなくただただ誠実に磨き抜かれたクオリティ自体がもはや、というか、さらに言うなら、その「素晴らしい音楽」自体があいみょんにしかない絶対的なブランドになりつつある。レジェンドの域に片足を突っ込みつつあるとすら思うが、2曲の新曲を聴いていると、ポップソングの領域にはこれほどまでに美しいメロディがまだ手付かずのまま残されていたのかと感動してしまう。
タイトルからしてすでに堂々たる名曲宣言であるとも思える両A面シングル『愛を知るまでは / 桜が降る夜は』をひもとく2ヶ月連続インタビュー前編。充実のシーズンを生きるあいみょんは今、会うだけでどこか浄化されてしまうような、これまでのいつよりも鮮やかな眩しさをまとっている。ついに実現する弾き語りツアー「傷と悪魔と恋をした!」の話題からどうぞ。(小栁大輔)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年6月号より抜粋)