【JAPAN最新号】ずっと真夜中でいいのに。 飛躍するにつれ、より鮮やかに明瞭になるエモーションの形――最新ミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』全曲解説!

【JAPAN最新号】ずっと真夜中でいいのに。 飛躍するにつれ、より鮮やかに明瞭になるエモーションの形――最新ミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』全曲解説!
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』4月号にずっと真夜中でいいのに。『伸び仕草懲りて暇乞い』の全曲解説を掲載!

飛躍するにつれ、より鮮やかに明瞭になるエモーションの形。
最新ミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』全曲解説!

文=小池宏和 撮影=鳥居洋介


ずっと真夜中でいいのに。の新たなミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』がリリースされた。ずとまよはそもそも、芸術性の高いアニメーションMVによって一躍世間の注目を浴びたプロジェクトだったが、CDデビューから3年半にも満たない間に、4作のミニアルバムと2作のフルアルバムをリリースしたことになる。やれYouTubeの時代だとか、ストリーミングの時代だとか言われるわりに(それも一面においては事実だが)、その最先端をひた走るずとまよは、自身の表現をパッケージ化することをまったく疎かにしていない。それはなぜかと言うと、一見おずおずと控えめな振る舞いを見せる中心人物=ACAねが、ありあまる表現意欲の持ち主だからである。控えめに見えるからこそ、絶えず胸の内で表現意欲を膨らませているのかもしれない。2021年は、そんなACAねの溢れんばかりの表現意欲をひときわビシビシと感じる時期であった。テレビのドキュメンタリー番組出演や、さまざまな映像企画とのコラボレーションを展開。聴いたこともないような音楽的アイデアと独創的なビジュアルに満ち溢れたライブ(この2月にかけては初の全国ツアーを駆け抜けた)を繰り広げ、もちろん新曲や新作MVも次々に公開してきた。来る4月16日・17日には、いよいよさいたまスーパーアリーナ公演「Z FACTORY 『鷹は飢えても踊り忘れず』」のステージを予定している。最新ミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』に触れて最初に僕が感じたのは、やはりACAねの強烈な表現意欲であった。根源的な感情の塊と言い換えてもいい。これまではどうしても、ずとまよの斬新で多彩なアイデアや、優れた表現技術のほうに注目しがちだったのだけれども、今回はそのもっと奥のほうから、繊細な感情がいつしか激しく渦を巻き、雪崩を打って押し寄せてくる過程がストレートに伝わってくる。より大きなステージへと駆け上がろうとしているのが、生身の人間としてとても身近に感じられる。それぐらい、今のずとまよの感情表現がオープンなものになっているということなのかもしれない。この全曲解説テキストが、ずとまよをより身近に感じるための一助となれば幸いだ。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年4月号より抜粋)


  • 【JAPAN最新号】ずっと真夜中でいいのに。 飛躍するにつれ、より鮮やかに明瞭になるエモーションの形――最新ミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』全曲解説!   - 『ROCKIN'ON JAPAN』2022年4月号

    『ROCKIN'ON JAPAN』2022年4月号

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