現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』4月号にmiwaが登場!なんかもう、何か変えないとやっていけない、みたいな気持ちがあってLAに行って。
それが“Who I Am”って曲になって、自分の思いがすごい昇華できた
今こそ自分を認めてあげるために――
6枚目の傑作アルバム『Sparkle』を語る
インタビュー=小栁大輔 撮影=YAMA 山添雄彦
miwaのオリジナルアルバムは実に5年ぶり。サウンドデザインはプリズムの乱反射を思わせるような、軽やかで眩しい世界観が追求されていて、さすがのポップアルバムになっている。多くの曲が海外の作家とのコライトによって書かれ、音楽的にも自由に開放されている。ただ、言葉のあり方がこれまでのmiwaアルバムとは違う。心のありさまに対して真正面から向き合い、ここで歌われているのは、あくまで赤裸々な心のうちだ。自分とは何か? 自分は何のために生きているのか? 自分らしい自分とは何か? そして、今自分に歌える、今自分が歌うべき言葉とは何か?――そんな自問自答の果てで見つけた、究極の「自己肯定」だ。その力強いメッセージを、あの一切の濁りのない高らかな歌声が何にも物怖じせずにまっすぐに叫んでいる。そのインパクトは相当に強い。この確信めいた歌声はmiwaが今新たに獲得した自信を象徴していると思う。大事な作品について、miwaと話してきた。(小栁大輔)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年4月号より抜粋)