現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』8月号別冊にマカロニえんぴつが登場!バンドのことが日に日にかわいくなる。
好きになるというより、かわいらしくなっていくんですよ(はっとり)
『たましいの居場所』ブック
マカロニえんぴつはなぜロックバンドをやり続けるのか? 極まる絆と愛をメンバー全員で語り合う
インタビュー=小川智宏 撮影=フジイセイヤ(W)
日産「SAKURA」のCMソングとして書き下ろされた、マカロニえんぴつの王道といえるポップチューン“たましいの居場所”に、シンプルなオルタナサウンドに回帰した“星が泳ぐ”、はっとりの中華への思いをほぼ全文漢字という歌詞で体現したこれもまたマカロニらしい遊び心ソング“街中華☆超愛”、そして、バンド史上初めて、メンバー4人で歌詞を書きボーカルをとるという形で作られた“僕らは夢の中”。10周年イヤーを邁進するマカロニえんぴつから届いたニューEP『たましいの居場所』に収められた4曲が示すのは、つまり今のマカロニえんぴつがロックバンドとして、いかにいい状態にいるかということだ。メンバーそれぞれがそれぞれのポジションを理解し、お互いを信頼し、バンドへの大きな愛を胸に抱き、前へ前へと進み続ける、そんな彼らの現在地が、この明快で、ストレートで、でも思いきり新しい4曲には刻みつけられている。
アルバム『ハッピーエンドへの期待は』で、それまで築き上げてきた「マカロニらしさ」を詰め込めるだけ詰め込んだその先で再び立ち返った「ロックバンド」というスタートライン。はっとりはインタビューで「10年目の1年生」と自分たちを形容していたが、それはつまりそういうことだろう。しかしそこで4人が思い描くバンド像は、このバンドが結成された10年前に彼らが思い描いていたものとは明らかに違う。10年をかけてシンプルに《ロックバンドは最高だ》と歌えるようになった彼らの「今」にメンバー全員でのロングインタビューで迫る、マカロニえんぴつ初の別冊付録だ。(小川智宏)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年8月号より抜粋)