【JAPAN最新号】Saucy Dog、この3人が奏でる、新しい時代の歌――もがきながらも歩み続けるSaucy Dogの今、そのすべて

【JAPAN最新号】Saucy Dog、この3人が奏でる、新しい時代の歌――もがきながらも歩み続けるSaucy Dogの今、そのすべて

不安がないっていったら嘘になる。でも3人でこれを乗り越えたらさらにひと段階進化できるんじゃないかなって思っています

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』4月号表紙巻頭にSaucy Dogが登場!

この3人が奏でる、新しい時代の歌――
もがきながらも歩み続けるSaucy Dogの今、そのすべて

インタビュー=小川智宏 撮影=アミタマリ


2度目となるSaucy Dogの表紙巻頭特集は、奇しくもバンドにとってとても重要なタイミングでの掲載となった。“シンデレラボーイ”のロングヒットの帰結として2022年を『NHK紅白歌合戦』出場という形で締めくくった彼らは、年が明けて1月からホールツアーをスタートさせた。だがすでにご存知の通り、せとゆいか(Dr・Cho)の身体の不調のためツアーは見合わせ。現時点では3月17日・神奈川公演での復帰を目指しているという状況だ。せとの状態についてオフィシャルのアナウンス以上にここで書けることはない。

とにかく身体のことなので、せとやメンバーにはまずはしっかり休んで心を落ち着けて、次に向かって少しずつ歩み出してほしいと思うし、そんな大変なさなかにもかかわらずしっかりと3人で写真撮影に臨んでくれた彼らには感謝しかない。

だが、こういうことがあろうとなかろうと、今回のインタビューではSaucy Dogの「未来」について語り合おうと心に決めていた。彼らにとって2022年はとても重要な1年だったし、その中で生まれたミニアルバム『サニーボトル』はまるで、それまで長い時間をかけてサウシーが築き上げてきた信念や姿勢やメッセージを突き詰めきった集大成のような作品だったし、そして何より、その後も止まることなく生み出され続けてきた新曲たちがどれも、その集大成の先で新たな未来を切り開いていくようなパワーに満ち溢れていたからだ。メンバー3人の関係性も、スタッフを含めたチーム全体のムードも、リスナーに対するアプローチも、まさに今変わり始めている。その必然の結果として、石原慎也(Vo・G)の書く曲はますますディープに、そしてシリアスになってきている。石原が祖父母のことを思い描いて書いた“紫苑”、全国高校サッカー選手権大会の応援歌というお題に自分自身の青春を重ねた“現在を生きるのだ。”、リリースされて以降ファンにも衝撃を与えているメッセージソング“怪物たちよ”。配信シングルとしてリリースされてきたこれらの楽曲は、Saucy Dogという物語のページが大きくめくられたことをはっきりと示している。そしてこのインタビューを読んでもらえればわかる通り、石原自身もその変化に自覚的だ。

Saucy Dogの未来はここから始まる。こんな時だからこそ、この特集で彼らのこれからに胸を高鳴らせてほしいと思う。(小川智宏)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年4月号より抜粋)


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