現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』4月号にフレデリックが登場!30代、40代、50代で、後輩を優しく包み込むような感じの人になりたくない。
20代の若手でも、10代の子でも対等に見れる、悔しいって思えるようなギラギラした感じでずっと続けたい
2023年、フレデリックの旅はどこへ向かうのか。
ふたりで語るコンセプトアルバム『優游涵泳回遊録』が指し示す未来、そのすべて
インタビュー=海津亮 撮影=ヤン・ブース
フレデリックはミニアルバムやEPをリリースする際、毎回なんらか明確なテーマ設定を行いコンセプチュアルな作品づくりを行う。たとえば2020年にリリースしたEP『ASOVIVA』では自分たちの創作活動全般を「遊び」と表現し、自分達の音楽のことを《たかがBGM されどBGM》と歌った。ちょうどコロナ禍初年度で、世の中から「不要不急とはなんのことなのか、音楽は? エンタメは?」という議論が巻き起こっていたタイミングだったこともあり、フレデリック発のこのテーゼは実にタイムリーだった。
フルアルバム『フレデリズム3』を経てリリースされた今回のミニアルバム『優游涵泳回遊録』のテーマは「旅」だという。まさに今回自身最大規模の全国ツアーを敢行し、その期間のみでつくられた様々な「旅」をモチーフにした7曲から構成されている。広義の旅、狭義の旅、解釈は様々だが、30代というターニングポイントにいるフレデリック自身の旅がこれからどこに向かうのか、今作はそんな彼らの羅針盤とも言える濃密な作品になった。
フレデリックは現在どこにいるのか。サブスク全盛時代になぜコンセプトアルバムにこだわるのか。健司と康司のふたりにしっかり話を聞いた。(海津亮)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年4月号より抜粋)
ご購入はこちら
他ラインナップはこちら