ワンオクと映画『キングダム』のタッグといえば、2019年に公開されたシリーズ第一作の主題歌として書き下ろされた名曲“Wasted Nights”の鮮烈なインパクトも忘れがたい。原泰久による同名漫画を原作に持つ『キングダム』。その舞台は紀元前、各地が分裂し覇権争いが繰り広げられる春秋戦国時代の中国。広大な大地に渦巻く戦乱の時代を映し出すスケールの大きな映像と、山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、大沢たかおらキャストが演じる、戦乱の渦中をそれぞれの思いを抱いて生きる人間たちの姿が観る者に突き刺さる『キングダム』の世界観は、ワンオクのロックバンドとしての規格外なスケール感と見事にマッチしていた。今年5年ぶりにタッグを組むワンオクと『キングダム』。映画『キングダム』はシリーズ四作目となる今作が最終章となることが発表されており、最後に再び黄金タッグに回帰した形になる。(以下、本誌記事に続く)
文=天野史彬
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年9月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』9月号のご購入はこちら