先月の表紙巻頭インタビューでは、実に様々な角度からMy Hair is Badというバンドがどうやってできているのかに迫った。それを最終的に突き詰めると「ロックバンドにしかできないこと」という言葉が残ると思う。「ロックバンドだからできること」じゃなくて「ロックバンドにしかできないこと」であるのがMy Hair is Badっぽい。椎木知仁は30代を迎えて、人間的にも一皮剥けたいい男になって、ますますいい曲を書くソングライターになっていると思う。そんな椎木が2023年にひたすらいい曲を書きまくったうえで「ロックバンドにしかできないこと」を突き詰めたのが、この『ghosts』というアルバム。その制作過程、各楽曲の魅力、そしてやっぱりMy Hair is Badが最高のバンドだということが、3人の言葉のラリーから感じてもらえるはずだ。ロックバンドの、でっかい音で、普段言えないこととか
本当は言いたかったことを言う瞬間の美しさが好きだから
インタビュー=古河晋 撮影=増田彩来
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年9月号より抜粋)
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