ボカロシーンの中でも、とりわけ切ないメロディと歌詞が多くのリスナーの心を掴んでいるn-buna(ナブナ)。
そのn-bunaが、今回なんと女性ボーカルのsuis(スイ)を迎え、「ヨルシカ」なるバンドを結成した。
これまでボーカロイド作品で、自身が思い描く風景を表現してきたn-bunaだが、昨年『月を歩いている』のリリース後に行ったライブでは、すでにsuisが参加しており、このユニット結成の流れは必然であったのかもしれない。
そんなヨルシカの記念すべき1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』は、夏の切なさが全編に貫かれていて、まるでひとつの映画を観ているよう。
これまでのn-buna作品以上にコンセプチュアルで、そこにはストーリーが明確に存在している。
これまでも「夏」は、n-bunaの作品の風景としてよく表現されてきたけれど、suisという、強さと儚さを併せ持つ生身の声を得たことによって、その風景は静止画から動画へと変化したようにも感じられた。
もちろん静止画だからこそ掻き立てられる想像力や美しさというものもあるだろう。
ここにこそ、n-bunaが別名義のユニットとして、ヨルシカをスタートさせた理由がある。
今回は、ヨルシカとしての初インタビューということで、n-bunaとsuisの2人に話を訊きました。
n-bunaがボーカロイドではない人間の声で表現したかったこと、suisが参加するに至った過程などを語ってもらっています。
ヨルシカは今後の活動にも注目していきたいユニット。
ぜひ、この機会に特集インタビューをチェックしてみてください。(杉浦美恵)
ボカロP・n-bunaの新ユニット、ヨルシカにインタビューしました!
2017.06.30 15:59