『ロッキー』シリーズのリブート作として2015年に公開され、世界中で大ヒットした『クリード チャンプを継ぐ男』は、ボクシング映画としてだけでなく、「ヒップホップ映画」としての強度もヘヴィ級だった。あれか…
18年に出たジョニー・キャッシュが残した詞に曲をつけたのが最後の録音と言われるクリス・コーネルの歌声は、じつに胸に染みるものだった。その録音からほどなくして彼が自死するとは今でも信じられないが、自分…
2017年にリリースされた2ndフルアルバム『XXL』から約1年半ぶりのオリジナルアルバム。彼のオリジナルアルバムの特色のひとつと言えば、収録曲がノンタイアップ曲のみということ。タイアップ曲を中心に構成された…
宇宙まおの最新ミニアルバムは全7曲で、寺岡呼人プロデュースによるJUN SKY WALKER(S)カバーのシングル曲“休みの日”や、失恋女子の笑い泣きをチャーミングな曲調で伝える矢井田瞳とのコラボ曲“涙色ランジェリー…
『BEST MONCHY 2 -Viewing-』は、ミュージックビデオ31曲、ライブ映像46曲を収録しており、しかも初パッケージ化を多く含む。デビューから完結まで時代順の内容であり、なかでも3人体制からの移行期に引きつけられ…
7thアルバム『MODE MOOE MODE』のリリースツアーの中から、6月29日に行われた大宮ソニックシティの模様をまるごと収めた映像作品。会場の規模が大きくなっても、楽曲の奥行きが深まっても、どこまでもUNISON SQUAR…
映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の主題歌として書き下ろした、通算24枚目のシングル『Blizzard』が届いた。今作の歌詞は三浦大知自身と、前作に引き続きプロデュースを手がけるNao’ymtによる共作。劇中では、…
2017年の年末、大阪城ホールにて7人体制となった、でんぱ組.inc。それは同時に最上もが脱退後の不安から抜け出す、涙、涙の復活劇でもあった。そして2018年10月、夢眠ねむから年明けのグループ脱退と芸能界引退が…
デビュー15周年を記念してリリースされる、大塚愛のベストアルバム。全31曲は彼女自身の選曲によるもの。“さくらんぼ”、“プラネタリウム”などのヒットソング、名バラード“クムリウタ”や遊び心溢れる“シヤチ…
新たな驚きをもたらすことで、ポップミュージックは進化し続けてきたわけだが、今日のポップミュージックは、すでに「驚きのカラクリ」を学習し、血肉化している。例えばロックは、時代時代の硬直化したポップミュ…
ケイト・ブッシュの全作品が初リマスター。リマスタリング作業はケイト自身と、ピンク・フロイドの仕事でも知られているジェームス・ガスリーの手で行なわれた。CDのボックス・パート1には、衝撃のデビュー作『天…
待った甲斐がある、素晴らしいアルバムだ。2014年のデビュー作『ニュー・アイズ』以来、地道にアクトとしての精度とバイタリティを底上げしてきたクリーン・バンディット。その間にもフェス出演含め毎年のように…
『BIG YELL』のジャケットに描かれていた帆船がそのまま巨大なステージセットと化し、大所帯バンドやダンサー、パフォーマーが所狭しと活躍する。そんな驚愕のスペクタクルにもまったく押し負けることのない、パワ…
アジアン・ヒップホップ・カルチャーを発信するプラットフォームである88risingのイマドキぶりには眩しさを感じずにいられない。デジタル・メディアを駆使しつつ、レーベル、マネジメント、YouTubeチャンネルまで…
率先してパーティの狂騒を担うサービス精神(フロアに巨大ケーキを投げ込むなど)を持ち合わせているせいで少し誤解されがちなのだが、スティーヴ・アオキはクリエイターとして非常に洗練されたセンスの持ち主だ…
アンダーワールドはダンス・ミュージックのユニットであるだけでなく、彼らも所属するデザイン集団TOMATOと協働して総合的なアートを志向してきた。そのTOMATOのほか、脚本家、DJ、画家、詩人など多様なジャンル…
デビュー5周年イヤーを迎え、5シーズンに亘ってリリース&ライブを展開中のKANA-BOONから、シーズン4の最新ミニアルバムが到着。「七夕」や「花火」などをモチーフに夏の情景を描いたシーズン2の『アスター』は、…
周囲に誰もいないのをこっそりと確認してからブツブツとひたすら連呼していると危ないトランス状態に陥ることができる言葉というやつが世の中にはたくさん存在する。そういうものをとことんまで楽しみ尽くしたい願…
ロック・バンドが長いキャリアの中で原点回帰するというのは、何も珍しい話ではない。当然、バンドがそれまでに積んできた経験がなくなることはないので、それが功を奏する場合が大抵ではないだろうか。むしろ、…
現在26歳のトーリー・レインズは、トロント出身のラッパー/R&Bシンガーである。トロントというと、ご存じドレイクの街で、だからレインズも、デビューしたての頃は「次のドレイク候補?」みたいな文脈で語られる…
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