前作から10年ぶり。10作目となるアルバムは、すべてのプロセスをプレッジ・ミュージックのオンラインで公開しながら作るという革新的な方法がとられた。その過程で得るリスナーからのフィードバックは、作品に少…
傑作4thの全曲再演ライブ盤。スタジオ盤を聴いた上でトライいただくのが正道な作品とはいえ、ブラスやピアノの刺さり方、ガレージなギター・サウンドのキネティックなうなりといった生ならではの臨場感は渋く抑制…
3月末のVANS WARPED TOUR JAPANでは、ヘッドライナーとして堂々たるライブを見せつけた姿が未だ記憶に新しいKOЯN。そのフロントマンであるジョナサン・デイヴィスが初のソロ・アルバムを発表した。2007年頃から…
待っていた。というか、もうこのままずっと活動休止状態なんだろうと思っていたら、7年ぶりの新作到着! アニマル・コレクティヴと双璧をなす、NYゼロ年代のエクスペリメンタル音楽シーンを牽引した音楽集団の6作…
そのポップな音の手さばきの一方で、前作『サウンズ・グッド・フィールズ・グッド』までは色濃く残っていたグリーン・デイやブリンク182などポップ・パンクの蒼きルーツ感を、今作までの3年間の間に丁寧に削ぎ落…
三浦大知というこの国が誇るべき巨大な才能を、老若男女に広く知らしめる契機となった前作『HIT』から約1年4ヶ月。彼が絶え間なく磨き続けてきたボーカルとダンスのスキルが日本のポピュラーミュージックシーンの…
曲が始まった瞬間、ギターの最初の1音だけで恋に落ちてしまった。リンジー・ジョーダンが15歳で始めたこのバンド、スネイル・メイルは、初EP『Habit』で脚光を浴びた。高校を卒業した彼女が発表したデビュー作『…
『ロータス』以来約6年ぶりの6作目。出産などをはさみ、2014年からレコーディングを開始したという。 これまでになく素顔に近いナチュラルなメイクで登場したジャケットが示すように、穏やかで落ち着いたスピリ…
YouTubeで“キルミー”のMVを観て知った1997年生まれ栃木県出身の3人組。一目惚れだった。昨年には6曲収録の『週末を待ちくたびれて』を発表しているが、本作は彼らの初となるシングル。8月に続けて届けられる『ム…
ダーティー・プロジェクターズ 『ランプ・リット・プローズ』 7月13日(金)発売 それまでのバンド編成を解体。元バトルスのタイヨンダイら多数のゲストが参加しているとはいえ、実質的にはデイヴ・ロングストレ…
1年4ヶ月ぶりのメジャー4作目。10曲入りの廉価盤「フラッシュプライス盤」(CDのみ)と、それに各々異なる2曲を加えた12曲入りの3種の盤があり、その3種の盤はそれぞれ内容の異なるライブCD、DVD、ブルーレイ、視…
ロック・リスナーも30代や40代になると、「アーティストと一緒に年齢を重ねる」ということを実感として味わう機会が増えるが、もしかすると、ガンズ・アンド・ローゼズのファンというのはその「アーティストと一…
フリーキーなジャズと緻密なポストロックと倦怠混じりのヒップホップが秒刻みでせめぎ合い異境のワールド・ミュージックを奏でていくような、一度聴いたら離れようのない音風景。英語と日本語を行き来しながら、…
10年ぶりのオリジナル・スタジオ・アルバムであった昨年の『アメリカーナ』の続編が早くも届いた。前作発表時、レイは10年の間に100曲以上を録りためており、すぐに残りの曲から第2弾を作ると語っていたが、約1年…
現在のメンバーになって10周年を迎えたグッドモーニングアメリカが初のベストアルバムをリリース。その収録曲は「応援してくれているファンと一緒に作りたい」というバンドの想いからファン投票によって決定された…
4月30日に神戸ワールド記念ホールで、「FREDERHYTHM ARENA 2018〜KOKYOのTOGENKYO〜」を行ったフレデリック。メジャーデビューから3年半、初のアリーナ公演をソールドアウトさせた彼らの新たな一手が、ニューEP『…
19歳でデビューした翌年の2011年に発表したファースト『guitarissimo』でmiwaは、平成生まれのシンガーソングライターでは初のオリコン1位を獲得した。それは、新世代の登場や若さを印象づける出来事だった。そし…
ドレイクとのビーフも話題のプシャ・Tの2年半ぶりの3作目は、カニエ・ウェストのプロデュース。ジャケットに薬物使用の痕跡も生々しい故ホイットニー・ヒューストンの荒れ果てた浴室の写真を使い(カニエが独断で…
2018年。スマパンである。2007年の『ツァイトガイスト』での復活の歓喜もあった。2012年の力作『オセアニア』も堪能した。しかし、やはり。これこそが、この音こそがスマパンだったのだ、これをずっと待っていたの…
エイサップ・ロッキーというラッパーがヒップホップの「進化史」的に面白いところは、この人は昔も今もニューヨークを拠点に活動しているけど、ラップのスタイルに、その「地元感」がまったく感じられない点だと…
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