石原慎也(Vo・G)は紛れもなく「言葉の人」だと思う。石原が綴る言葉は彼自身の実体験や目にしてきた景色を、驚くほど鮮明に私たちの心に映し出す。それが歌詞になって、感情をそのまま音にしたようなメロディと…
1995年以降にリリースされたプリンスのディスコグラフィーの中でも、現在は入手困難となっている作品をさまざまな形態でリイシューしていこう!という主旨のもと、今年2月に始まった「LOVE 4EVER」プロジェクト。…
ピート・ドハーティ(ピーター・ドハーティ)にとってザ・リバティーンズ、ベイビーシャンブルズに続く3つ目のプロパーなバンドとなる「ザ・ピュータ・マドレス」名義でのデビュー・アルバムが本作。ただし、ご存…
「無期限活動休止」ではなく「解散」なのは、公式コメントどおり「この4人でできることは精一杯やりきった」からだろう。デビュー10周年目前に解散を選択するという潔さが、いかにも彼女たちらしく清々しくもあっ…
2017年1月来日時の本誌インタビューでキャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンのヴァン・マッキャンは「次のアルバムの曲は既に準備できていて、ツアーが終わったらすぐにスタジオに入り、さっさとアルバムを…
前作『平凡』に明らかだったのは、他人との差異でしか個性や自己顕示ができなくなった人間に対する強烈なシニシズムだった。そんな人間共食いのような地獄が延々ループする今に疲れ、誰かに馬乗りになる方法を考え…
ザ・ローリング・ストーンズの最新コンピレーションとしてリリースされるのが今回の『HONK』だ。もうすでに無数のコンピレーションがリリースされてきているストーンズだが、今回の特徴はなにかというと、71年に…
目下「Chasing the Horizon Tour」のアリーナツアー編が開幕し、6月のライブハウス公演まで、MWAMはアジアやヨーロッパも巻き込みながら今ツアーを9ヶ月以上走り続けることになる。本当に、世界を股にかけて活躍す…
ドロレス・オリオーダンの若すぎる死から1年余。彼女が不在のまま結成30周年を迎えたクランベリーズから、8枚目にして最後のアルバムが届いた。名盤『ドリームス』を筆頭に、幾度もタッグを組んできたスティーヴ…
プリンス 『レイヴ完全盤』 発売中 プリンス(シンボル・マーク)は、1999年6月にリリースされ特大のヒットとなりサンタナの大復活を告げた『スーパーナチュラル』に刺激を受けて、自分のアルバムもヒットさせた…
90年代オルタナティブ・ロックを縦横無尽に混交した鬼子としてシーンに登場して以降、作品を重ねる度に音楽性を拡張していき、60〜70年代の王道かつ不朽のロック・サウンドに到達した前作によりグラミー賞を獲得…
まだ現役高校生だった頃に音楽共有サイト「SoundCloud」にアップした自作曲から火が付き、オルタナR&Bポップ界の超有望株として、一気に注目を集めたカリード。19歳の年に発表したデビュー・アルバム『アメリカン…
喉から心臓に向かって手を突っ込んで、すべての喜怒哀楽をかき出したような渾身の1stアルバム『手』から半年ぶりの、4曲入り2ndシングル。前作からさらに、激情的で荒々しいだけでなく、感情の解像度を上げるため…
プライベートレーベル・herの第1弾シングルはSCANDAL初の両A面。傑作という意味を持つ“マスターピース”は、昨年秋のメジャーデビュー10周年を記念したツアー「SCANDAL TOUR 2018“感謝祭”」でも披露されていた…
amazarashi初の武道館ライブ「朗読演奏実験空間“新言語秩序”」は、物語と連動したアプリをダウンロードし、実際にライブ中にステージへスマホをかざして演出に参加するという新しいスタイルのライブだった。でも…
ファット・ホワイト・ファミリーこそが2010年代のUKロックの裏の顔(表はもちろんThe 1975だ)になるだろうことは、6年前のデビュー当時から分かっていた。彼らがいなかったら、恐らくシェイムもアイドルズも生ま…
「クラシックの要素を導入」や「ロックとクラシックの融合」の域を超えて、岸田繁が紛れもないクラシック音楽を手掛けるに至ったのは他でもない、バンド音楽越しに多彩な音楽表現を探求してきた岸田にとって、クラ…
NMB48在籍中にもソロアルバムを2作発表していたし、今回と同じく亀田誠治プロデュースで自作曲を収録していた。とはいえ、『イチリンソウ』は山本彩のファーストシングルなのだ。しかも、作詞作曲に加え、ここでは…
表題曲はTVドラマ『賭ケグルイ season2』の主題歌だ。オクターブを行き来するリフ、それに絡むように展開するアンサンブルは緊張感抜群。皮肉多めの歌詞は、石を投げることで自分の人生から逸脱していやしないか、…
『クレヨンしんちゃん』の映画は毎回感動的なのだが、なぜ感動的なのかといえば、そこに描かれることのすべてが「普通」の延長線上だからだ。宇宙人が出てきたりタイムスリップしたりはするけれど、そんな状況にお…
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