最新アルバム『Bring it!』から間を置かずに放たれる、アルバム未収録のシングル。表題曲は“君とオートバイ”“アイランド”以来のチバユウスケによる作詞作曲だ。ROCKIN’ON JAPAN誌2009年7月号の『Bring it!』…
プロデューサーに蔦谷好位置を迎えた前作『TROPHY』から約1年半ぶりのシングル。冒頭の《ねえ、私に集中してる?》――コレ、必殺フレーズでしょ。“breaking hearts”はCharaが紡ぐ女子言葉がわかるリスナーには…
突然だが……良いロック・ボーカリストの条件とは何か? 音程の正確さ? 声域の広さ? いや、それらも大切だが、やっぱり重要なのは、ビートに対する歌の乗せ方のセンスの良さだと思う。ビートを巧みに捉えたり…
直感炸裂の歌詞、多彩な音色の中を自由に浮遊する声、幻想的な世界観を構築する電気仕掛けのサウンド。溢れる情報を正しく配置する音の構築の仕方は、まるで高処理能力を誇るCPUのよう。実に先鋭的なバンドの登場…
第2子の出産を挟み約2年ぶりとなる新作。長期に亙って制作され、LITTLE CREATURESの面々、細野晴臣、YOSHIMIO(OOIOOほか)、半野喜弘などが曲を提供している。また、曲によって制作スタッフ、録音場所が異なっ…
7月22日、日本で46年ぶりに観測される皆既日食。それをテーマに書き下ろされ、その当日にリリースされるのが、この曲だ。かと言って、勿論何かの企画モノなわけでもタイアップなわけでもない。純粋にVo金井の憧れ…
ひょっとしたら鬼束ちひろにとって、初めてのことかもしれない。新曲は『帰り路をなくして』。一貫して「行き場のなさ」を歌い続けてきた彼女にとってはど真ん中のタイトルだろう。でもそれは今の先の見えない時代…
“服部”“働く男”“すばらしい日々”から最新シングル“WAO!”に至るヒット曲群を、トム・トム・クラブにマルコム・マクラーレンにタヒチ80に高木完にFantastic Plastic Machineに……という国内外の超豪華リミ…
右も左もブルックリンブルックリン騒いでいるけど、「ブルックリンっぽい」――ざっくりいうならエクスペリメンタル、でもポップ――バンドは、もうけっこう淘汰されている。ブルックリンのシーンから頭ひとつ抜け…
シガー・ロスの作品とは、その一連のアートワークに象徴的なように、胎児が子供に、そして少年が青年となり自分達の世界の外側へと駆け出していく姿にバンド自身の成長や変化の軌跡を重ねた「物語」の記録だった。…
リアム・ギャラガーは「ジャムとかダムドみたい」といたくお気に入りの様子だし、更にはポール・ウェラー御大のお墨付きもばっちりゲットしているニューカマーである。リアムとウェラーの推す新人バンドはしょっち…
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやスマッシング・パンプキンズの後継バンドといったキャッチコピーとともに話題になったデビュー作に続く2nd。もともと明るいとか華やかとかいう言葉が似合うバンドでは決してな…
ジャック・ホワイトという超異才が手にした3つのアウトプット、つまりホワイト・ストライプスとラカンターズ、そしてデッド・ウェザーは、意図的なまでにはっきり役割が分かれているのが面白い。 メグ・ホワイト…
♪パ〜パパパ〜というブライトで甘いコーラスが効いた、アルバム1曲目を飾る“MY PRECIOUS VALENTINE”から、持っていかれっぱなしだ。ガレージやソウルの小粋なエッセンスを汲んだ60’Sモッズの洒脱感があり、…
シドニー出身のザ・デコーダー・リングの4作目となるアルバム。以前、このバンドには今年のサマソニ出演が決まっている同郷のエレクトロSSW、レンカがボーカリストとして在籍していたのだが、彼女のソロ転向を受…
00年に発売されたCD1枚もののベストは、まずジャケットが気に入らなかったし、自分が最も愛する『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』から“フォー・トゥモロウ”しか収録されていないという時点で聴く気を失っ…
今の日本のギター・ロックの潮流には思いっきり背を向けるような一枚である。そして、そのことが本作をとても痛快なものにしている。彼らにとって、“音楽”という曲は一つの答えになったのだろう。だから余計なジ…
軽快なピアノ・ポップス風のアンサンブルとともに《おわかれを云わなきゃ/成熟が訪れたんだ》と歌う“Afterwards”がやがてサビで宇宙的なスケールを獲得していったり、狂おしくむせび泣くギター・ソロから陽溜ま…
リンキン・パークばりの硬質でハイブリッドな冒頭部分から、ブレーキ壊れた爆走をみせるサビ、そこに乗っかるアグレッシブでメロディックな歌まで……全世界的に見てもあり得ないパーツの組み合わせを、あたかも混…
涼やかなストリングスに彩られながら、軽快なステップを踏みたくなるサウンドが広がってゆく“Starting Over”。甘酸っぱいメロディが香りながらも、根底に脈打っているのは雄々しい躍動感。このサウンドと抜群に…
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